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灯台とスプーン 「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」(12月公演分)

「幸福」というものやことの「有り様」ってなんなんだ?

 私が演劇から離れている間に新しい演劇がぞくぞくぞくと現れている。
特に井尻駅前の「いじかるスタジオ」を拠点としている福岡女学院系の演劇が。

 夏の「九州演劇人サミット」にようやらやっと顔を出したとき、「欅坂46」
(ひらがなじゃなく、漢字のほうね)の
制服によく似た格好をしたそこそこ美しい女の子が
深い話のところまで残っていて、ほんの少しだけ気にしてた。

 で、12月に公演やるよ、と連絡を受けて、久しぶりに手配して、演劇に行ってきた。
中洲の端っこ、西中島の赤煉瓦文化館に初めて入り、受付などの空気を感じて、
福岡女学院って、というかミッション系の女子校って乃木坂が大学、
欅坂が高校、けやき坂が中学校の空気感、というか雰囲気を持っているのかも。

 それくらいフォーマット、技術、心構えは統一されていて、
個々人の得意を探して、見つけて、それから先の「人生」に備えていく、
ということがグループ内、学園内の目標なのかもしれない。

 こういうことを開演ギリギリまで考えていたら、知らない間に
演者がシンプル過ぎる空間に入っていた。

 元ネタとして「幸福な王子」という童話があり、
この童話の核心、というか、核心につながる疑問点が何点かあることを
過去に私は見つけて、話したことがある。

 一体、なんのために「王子の像」は建てられて、金箔や宝石類で「飾られた」のか?
つばめは元の場所に戻ることを諦めてまで「喜捨」を行ったのか?
そして、この童話自体が「革命による王政の打破」の暗喩なのか?

 これらの疑問点を平均点より少しだけ上の女の子が黒一色で、
役のキャラクターを暗喩的に散りばめたデザインを散りばめた衣装を着て、
コンテンポラリーダンスの要素を主成分にした身体言語で表現という回答をしてみせた。

 「幸福な王子」という物語の核心につながる疑問点の回答をしていく、ということは
「優越感」とはなんぞや、「劣等感」とはなんぞや、ということについて
個々人なりの結論をだすこと、そして、個々人の能力と環境の掛け合わせで
産まれる
「優越感」と「劣等感」をどう扱うか?
更にいうと、どう扱って、折り合いをつけて生きてきたか、を明らかにすることだったんだ。

 「優越感」と「劣等感」の扱いや折り合いをつけて生きてきたか、ということを
(女性)同性愛や毒親育ち、スクールカースト、いじめ、列車内痴漢行為、という
「あまり他者には言いたくない、異者には絶対に言いたくない」事柄を自殺や殺人という
「マイナスの結果」で決着をつける、つけようとするが、なかなかうまくいかない。

 うまくいかないからより一層「優越感」や「劣等感」はそれぞれの心と体にまとわりついて
離れなくなる、けれども「優越感」を心と体にまとわりつかせた人間は「幸福なまま」、
突然死ぬ、突然体の機能を喪失する。

 「劣等感」を心と体にまとわりつかせた人間は死のうにも死ねなくて、
果てしのない罰ゲームを生きているというのに。
その罰ゲームは幸運にも放火、というか寝煙草の不始末で解放されたけれど。

 なんか、色んな感情が私の心に湧いてきて、より考えてしまう。
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