ふくおかプレ学演祭

これもまた、ひとつの「新しい」。

 5月のバーベキュー大会以来のえだみつアイアンシアター。
改装工事が終わって、より「演劇空間」というものになっていた。
まず、出入口の塩梅がこまばアゴラ劇場風味になっていて、
フリースペースができていた。

 中もしっかりとした段目ができているし、空調も完備している。
天井のバトンもきちんとしたものがたくさんある。

 そういえば、今年初めに平松さんのスクールをアイアンで受けてから
「演劇と私」ということに対して整理がついて、そこから物事が動き出したわけで。
行き着いた先が「ふるいわたしよ、さようなら、あたらしいわたしよ、こんにちわ」と
いうことなのか、てなことを考える。

 そんなことはさておき、京都や名古屋で始まった
「学生による、学生の」演劇バトルを福岡に持ってきたこの試み。
今回は立ち上げから日が浅く、あまりメンツが集まらなかった模様。
まあ、「他流試合」を禁止しているところもありそうだし、
これをきっかけにして「自分の中にある身体言語」を試してみたい
「挑戦者」を増やせたらなおいいのだが。

【演劇集団Re:音速でんでん虫】
ある喫茶店、というか、カフェの日常をプロレスのような
スピード感で見せている。
このスピード感に「男性-女性-男性」の関係なのか、と
見せかけて、「男性同性愛」の可能性、さらには「人間-宇宙人」と
いう関係にまで広がっていく。
この広がりを一つ一つ「切り替えていく」見せ方が秀逸。

 切り替えが上手いから、「人間って案外適当なのだ」ということや
「馬鹿と利口は背中合わせ」ということが思うことができた見後感。
 

【劇団あそびこころ】

 人のことをあまり悪くは言えないが、演劇やってて「岸田國士」
(きしだくにお)を読めない、というか言い間違いをするなんて。
それでも、岸田國士は過激で、あたらしい、という発見。

 プライドの高い男と彼を支える女。
周りはみんなこの夫婦を心配してはいるが、
「女性が社会ではたらく」ということについて抵抗があるのか、
「利用する、利用される」ということに対して疑っているのか、
「疑心暗鬼が止まらない」感じがストレスとなってねっとり、べっとりしている。

このねっとりべっとり感を「美女Ver.」と「醜女Ver」で
即座に切り替えて見せていくからかなりえげつない出来に仕上がっている。

【演劇ユニットそめごころ】

 このカンパニー、実質的初見なのだが、ベースとなっている
「2012年西南学院大学演劇部」はよく見ていた。
てか、この代の主なレパートリーが「野田地図」だったからともいうが。
まず、新入生歓迎公演が「農業少女」、次が「表へ出ろいッ」、
自分は見ていないが、カンパニーとしての旗揚げが「THE BEE」。
今回はじめてオリジナリティで勝負をかけた。

 というか、野田秀樹がアングラに片足突っ込みそうになったことは
本当だったのか、と言わんばかりの出来だった。
さらに言えば、「アングラ」って一体何だ?
「始まる」から「終わる」、「終わる」の先にあるのは一体何なんだ?
こういうことを「ものがたり」と「げんじつ」のふたつをよく混ぜてみせるから
正直、怖かった。

 「あの人達」がああいう「非道いこと」をするのは、
「何か」に対して「復讐」をしたかったのだろう、
それにしてもなぜ「復讐する」のか、否しなくてはいけなかったのか、
わだかまりの残る見後感。
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