福岡県大学合同公演2013「キレイ 神様と待ち合わせした女」

おもてなし、うらもなし。

 いや、まあ、やり過ぎた。
謎モダの方々と川端でモツ鍋、天神に戻って懐かしカフェで
それぞれズブズブと飲んだくれて、あとは訳がわからないまま
去年みたいにふらふらと迷い込み、気がつけばもう朝だ。

 というか、一年過ぎたら中洲、という街が「浄化」されていた。
去年までは「最後のお客さんが帰るまで」営業、という店がかなりあった。
特に南新地の「楽しいこと」をやるところは「日の出から日の出まで」という
勢いだったのが24時を過ぎたら「完全」に閉店してやがる。

 でもなぁ、珍しく心と体がグダグダになって、始発で家に帰り、
一度横になったけれど、変な塩梅で目が覚め、枝光の大猫座に
向かう準備をするものの、心と体が動かない。
しかたがないので間に合うギリギリまで家にこもり、休む。

 物凄くシンプルな表演空間。
おまけに漂う空気が「地下室」のような質感を持って、
生き延びることが容易ではない、「死」というものに
向き合わざるをえない、向き合わされている緊張感がそこにある。

 機銃掃射の音がどこからとなく聞こえ、水の音が聞こえ、足音までも聞こえる。
地下は湿気が多いから食べ物の保存も難しいし、健康も守れそうにない。
故に、長くとどまることは難しいが、無理に外へと出ようとしたら
「交戦状態」に巻き込まれて命を落としかねない。
非常に難しい状態でジャンの音が響き、どこかで火の手が上がったことを
それとなく知らせて、物語の世界へと見手を誘う。

 そういえば、この演目の「本式」、主演は奥菜恵だったよな?
あと、その他の座組は誰が入っていたか、ということを思い出そうとするが
なかなか思い出せないことに気がつく。

 なんていうか、今の日本でもあり、そうでもない世界のお話。
板の上のように露骨な民族闘争というものは現実の日本には
起こっていないけれど、陰湿な民族闘争は日常的に起こっている。
その状況下で「生き延びる」のはたやすいことではない。

 強くならなければ殺され、食べられてしまう。
殺されたくなかったら、食べられたくなかったら、
自分以外の誰かを殺して、食べていかなければいけない。

 そして、殺して、食べていけば行くほど心のなかに
「欲」というもの」がどんどん膨らんできて、「豊」にはなるが
反対に「執着心」という「醜さ」がセットで膨らんでくる。

 これらの様子が日本刀ではなく、鉈の切れ味で見せている。
故に、あらゆる繋がりが薄皮一枚で繋がり、
「浄と不浄」、「善と悪」、「正と邪」、そして「生と死」というものが
どちらにも転び、混ざっている「バランス感覚」が持っている恐ろしさが
じわりじわりと迫ってくる。

 この恐ろしさにおののいて一度引きこもるものの、
「他者には頼れない、自らでケリを付けなければいけない」と
まっ裸になって出てきた様は、まるで天の岩戸。
すべてを吐き出し、行き着く先は「無一物から始まり、無一物で終わる」という
一つの真理だった。
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