不思議少年 「東京ジャングル」

わたしにあなたはなにを求める、あなたはわたしになにを求める。

 熊本から佐世保まで高速バスに乗って何回か移動したが、
今回は初めて佐世保から熊本へ高速バスに乗って移動。
ちょうどいい時間帯で柿喰う客があって、終わったタイミングで
熊本行きの高速バスの便がある。
しかも、使う車が夜行車の流用なので居住性最高。

 交通センターでバスを降りて、ハコが開くまで街をウロウロ。
お茶を飲んで、文章を書こうか、と考えたがちょうどいい場所がない。
というわけであっちふらふら、こっちふらふら。
お風呂にも入れず、食べるにいいものがなく、仕方がないからハコに向かう。

 それにしてもすげぇ空間のつくりだ。
客席にはいろんなポジションに色んな種類の椅子が、
当然のことだが、すわり心地もそれぞれ違う。

 熊本の若手って、なかなかエッジィな演劇をやらかしてくれる。
と言わんばかりにむき出しの「ジャングル」な表演空間、
客入れ音はアフリカンの効いたテクノフレンチ、もしくはフレンチポップ。
使う色目は黒と白、さらには立って、居る様がものすごく絵になる。

 「ゴジラが東京を蹂躙する映画」から本編が始まる。
昔から「地方」という場所はなにもない、なにもない、とにかくなにもない。
なにもない場所で生まれた若者は希望をどこに見出すのだろう?
「ある」ところに行って、希望を見出したい、否、見出すしかない。

 けれども「どうしたい」のか、よくわからない、おまけにアテもない。
あるのは「わたし」というものを「わたし」を使って表現してみたい、
このたった一つの「希求」というか「欲求」を携えて若者は都会、
特に東京へと向かうのかもしれない。

 この「希求」と「欲求」を携えた「むかし」のわたしたちと
「いま」のわたしたちが「同時多発的」に走りだす、走っている様子を
絶妙の位置取りで見せている。

 正直、こういう「事例」をやらかした身内がいるので他人ごとじゃない。
いや、まあ、母方の姪っ子が歯科助手の学校に行って、他の同級生は
もう進路が決まっているのに、その子だけどこも行くところが決まっていない、
というかあえて決めなかった、理由は「希求」と「欲求」を携えて
東京に行った彼氏の後を追いたかった、という話をうっすらと聞いた。

 おまけにあの子は結構きれいなものだから、もりおかのように
風俗の世界で働いていたのかもしれない感じで、さらには
なんだかんだあって「結婚しました」という手紙を見たら(以下略。

 「恋愛」とはなんなんだろう、「依存」とはなんなんだろうな。
「セックス」というものを求めるのか、それとも「精神的なサポート」を求めるのか。
この違いをうまく理解してあげないとすれ違ってしまうのだろう。
多分、わたしの彼女は「精神的なサポート」を求めていたのか、という発見。

 才能を見出されて道が開けたが、
父が倒れて、亡くなったことで「現実」というものを見せつけられ、
「現実」を生きようとするがなかなかうまくいかない。

 その場に残るは「お互いがお互いにしがみついている」関係のみ。
本当に、男って、情けない生き物かも知れない。

 この情けなさを受け入れて「やり直した」のか、「別の道を歩き始めた」のか、
どちらにも解釈できるラストやね。
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