西南学院大学演劇部 「クロノス」

Kosmos

 本家キャラメルボックスがやってたものは見たことがない。
というか、キャラメルボックスにまで食指が動かないわたし。

  けれども、風三等星版を見た時、過剰すぎる「感情の爆発」というものを感じて、
キャラメルボックスはこれでお客さんを「泣かせるのか」という発見があった。
なんていうか、「演者の創りだす」、もしくは「戯曲が醸しだす」熱量や圧力が
いわゆる「完全パッケージ版」であっても半端無く、そのエネルギーに「アテられた」見後感。

 今回は女性の演出家が味付けしたらしく、その所為なのか
「物語」に対する理解と入りは深いんだけれど、恐ろしいくらい冷静だった。
けれども、空間のアートワークスはものすごいおしゃれ。
ああ、キャラメルボックスが女性に受ける某高級腕時計ブランドとコラボして
作ったクロノス・ジョウンターはこういうものになるのか。
がだ、「演者の醸しだす」熱量や圧力、「戯曲が醸しだす」熱や圧力が
男の人が演出するものよりも半分のパワーしかなかった。

 これが俗にいう「ジェンダー(性差)」というものだろう。

 だけれど、熱量や圧力が半分だったからこそ
「事故に因る喪失」は恐ろしすぎるほどの悔恨を残すんだ、という
現実の生々しさが半端じゃない。
だから自分の関わる総員を欠けさせたくない、という気持ちになるのです。

 けれども、「人は生きるべくして生き、死ぬべくして死ぬ」という現実もある。
この「現実」に抗うかのように彼はクロノス・ジョウンターで
時空を超えた「旅」をする。

「現実」を受け入れたら「別の人生」というものが開けていたかもしれない。
がだ、この現実を受け入れる=彼女を助けることを諦めたら
彼は「人を想う心」というものを否定してしまう。
そのことがとても、とても許せなかったのだろう。
だから、身も心も削って、さらにはなにもわからない人間の妨害まで受けながら、
わたしという「宇宙」の起動の歪みや浮き沈みによるズレや飛びに負けず、
何度も、何度も「挑戦」していく。

 正直いって、この物語、ウザいと思う。
マジでぶん殴って、時空を超えた「旅」をやめさせたいとすら考える。
「苦しみ」というものが倍でやってくることでも耐えられないのに、
これ、「苦しみ」が倍ではなく、乗でやってくる、もっと耐えられないよ。
がだ、もしかしたら「生の歓(よろこび)」というものも
乗でやってくるのかもしれない。

 さらには苦しみも歓びも超越した「そうしたいから、そうしなければいけない」
私はこうして、この場所に向かう、という覚悟があったから、
好意的に見た人は歓びを受け取り、否定的に見た人は苦しみを受け取ったのだろう。
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