14+×劇団HIT!STAGE 「血の家」

「変化」って一体何やねん?

 本当に「演劇」というものは「ナマ」というものを求め、
要求される「芸術」だと強く感じた。

 「ナマ」の「からだ」を使い、「ナマ」の「こえ」を使い、
「ナマ」の「おと」と「ナマ」の「くうかん」を活かす。

 これらの「ナマ」というものを作っていくために
どれくらいの「労働力」とこの「労働力」に対応する
「お金」というコストを払えばいいのか。

 さらに言えば、「労働」という定義はどういうものなのか、
そしてこの「労働」という定義をどう変化させていくか。

 正直、これらの事柄について何をどうしたらいいのか
わからないところだらけなのだが、「やりたい」と
願っているからこそ、やるしかない。

 こういうことを開演前、ふと考えてしまう出来事が。

 ハコの中に入って、表演空間の上にある「枕飾り」を
見てしまうと、去年の今頃から12月、今年明けてまでの
わたしに起こった出来事がありありと思い出してしまう。

 ついでにみんみんみしみしと蝉の音、という客入れ音が
去年の夏まで父はこの場所にいたのか、
そして、暑いのが過ぎて秋が来る、
寒くなる前に遠いところに行ってしまった。

 わたしはそれから先の季節変化がわからなくなり、
いつの間にか寒くなり、いつの間にかぬくくなり、桜が咲いて、
散って、葉桜になり、いつの間にか暑くなって季節が一巡り。

 「喪失」ってこういうことを言うのか。
こんなことをつらつら思い出すともう本編。

 17年ぶりに娘、実家に帰還する。
というか、この父親、ものすごく「お盛ん」ですね。
「腹違い」の娘が突然遠いところに行ってしまった
父を弔いにぞろぞろぞろとやってきた。

 ぞろぞろぞろとやって来るとなんていうか、
空間自体がものすごくドロドロとしていて、
空間のどろどろが娘やその父、さらには母の「人生」が
持つドロドロ具合と掛け算になって、「わたしと家族」の
恐ろしいくらいえげつない「ダークな部分」がじわりじわりと
炙りだされてくる。

 炙りだされてくるのと同時にうっすらと、
時々はっきりと聞こえてくる「あの声」を聞いてしまうと
わたしが今まで「父」から与えられてしまった「罵り」というか
「呪い」というものを感じて、ものすごくいたたまれなくなってしまう。

 いたたまれなさ、というものを抱えてしまうと
「壮絶な殺意」まで心の奥底に湧き上がってしまう。
さらには「呪い、というか罵り」という扱いを受けてしまったが
故の心と体が萎縮して、ものすごく「歪んだ」人生を歩いてしまった。

 ・・・わたしの人生返せ、という恨みつらみ溜まるよね。

 恨みつらみが溜まってしまったが故に、DVの問題や、
「性的奴隷」の問題、も一つおまけの「高次脳機能障害」の問題
それぞれがまたグルグル回って、「自業自得」というところまで
くっきりはっきりと見えてしまうし、ものすごく粘っこい物語。

 それぞれ、「弔う」行動は違っていいのかも知れない。
とは言うけれど、正直、わたしは恨みつらみが重なって、
わたしを歪ませた人の「弔い」に行くことを拒否した、というか
拒否しようとした。

 けれども、物語の中で余りにも「過激な弔い」もありだ、
ということを知り、けれども恨みつらみをこらえて「人間の行動」で
その人達を「送る」ことで何らかの変化が起こり始める。
それはそれで、良かったのかもしれない。
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