グレコローマンスタイル 「晴レタラ、見エル。~ぼくがBUSANであれでして~」

演劇も人生もとにかく粘れ!

 とうとう、福岡で、しかもほぼ公共の場所で
韓国釜山の地図、というものを見る時代がやってきた。
・・・しかも日本で印刷されたものが。

 もう、福岡と釜山は「共存共栄」せざるを得ない、
そういう「立ち位置」に立っているのかな、こんなことを思い知らされる。
だとしたら、「共存共栄」には多少のトラブルはつきもので、
これらのトラブルを「和らげる」存在、というか「緩衝体」を
作らなければいけないのかな。

 正直、「演劇」というもので起こりうるすべてのことについて
「飲み込んで」立ち向かう覚悟、というものは
こないだの城崎温泉の4日間で十分感じて、背負ってきた。

 けれども、「演劇以外」で起こった「出来事」に関しては
それらがあまりにもややこしすぎてまともに付き合うと
どうにもならない、がだ、そうなった以上はやらなくてはいけない、
そのやり方が分からなくて途方に暮れるけれど。

 そんなことを感じているともう本編だ。

 シェアハウス、というか、マンションを区分けしたところに
福岡から釜山に「演劇」を作りにやってきた「演劇人」と
それを受け入れる釜山のプロモーターのやりとり。

 福岡から釜山に行く交通手段で一番安い「カメリアライン」という
「貨客船」で感じた「間の違い」から気がつけば釜山の空気に
見手が引っ張り込まれていく。

 「ひとりでいると孤独感、ふたりいたら劣等感、
 さんにん寄れば疎外感」というやつをわたしたちは抱えている。
この思いと釜山の人達が持つかもしれない
「ひとりでいるのは寂しくて、ふたりになればボケて突っ込み、
 さんにん寄ればかしましい」というものが対比して効いている。

 この「対比」というものを素直に見て、感じたことを
「演劇」という「身体言語」で表現しないと気がすまない
「演劇人」の「性」があり、ここにひとりの「何らかの事情」で
「演じる」ということの自身をなくしたという状態から「再起」を
図ろうとする女優と彼女を利用して自分のポジションを上げようとする
プロモーターの三者三様がまず存在している。

 この「三者三様」の「立場」が生み出す「すれ違い」があり、
日本と韓国という顔も体も食べ物もそしてことばも
少しずつおんなじで少しづつ違う、この文化の「勘違い」というものが
最初、「反発心」という形で現れたけれど、「演劇を作る」という
ひとつの目的に向かうことで「勘違い」を徐々に滑らかにしていく。
滑らかにすると「反発心」は「同志感」へと変化してしまう。

 あれっ、男女の「すれ違い」と病がどうのこうのという
エピソードを除いたら、なにかわたしに突き刺さるところがある。
・・・こういう戯曲をわたしも城崎温泉劇作家大会のワークで4日間、
うんうん言いながらチームで粘って書いた、短いけれど
「終わり」が付いた作品を。

 そういえば、おんなじ「日本」というところに生まれていても
「東のほう」と「西の方」では「考え方のベース」は大きく違うし、
個々人を突き詰めていけば、「生まれてきた場所」、
「育ってきた状況」それぞれの違い、というものがものすごく違う。

 この「ものすごい」違いと違いから生じてくる「問題」や「課題」を
そこにいるすべてがシンプルに「開示」して、「共有」する、
「開示」して「共有」した結果を一処にまとめる。
その作業の中で「現時点でのわたし」というものがわかり、
「現時点でのわたしには一体何ができる」から
「できることでやれる役割、立ち位置」を見つけ、見つけたら
とこのとことんまで粘って、やり切る。
そして生まれた結果を振り返り、反省し、次に繋げる。
・・・この繰り返しなんだな。

 故に、「勘違い」は「違い」となり、「違い」は「個性」となって
お互いがお互いを「分かり合う」ためのきっかけとなる。

 なるほど、グレコと釜山がやってきた流れを平田オリザと青年団は
さらにスマートに、手慣れた形でやるのだな、
人はそれを「ハイエンド」の演劇と呼んでいるのだろう。
対してこれは少しだけ幅のある「ミドルエンド」というか、
「ローエンド」の演劇というのだろう。

 まあ、そういうことはさておいて、わたしたちは今まで
「才能」とか「努力」とか「現在の実力」だとか「行動しろ」だとか
ありとあらゆる「ことば」に逃げてるよ、逃げて今そこに在る状況に
真正面から向き合わず、向き合って粘りきって、
やり切る事ができなかったよね。
でも、「次」はないかもしれないよ、やり切らなかったら。
立ち向かって、やり切ることで「次」は生まれるんだよ。
そんなことを改めて受け取った。
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