劇団HIT! STAGE「Case4 他人と自分」

「家」という「暗黒」、「社会」という「地獄」。

 商売道具のスカウティングメモノートを忘れた。
更には今月の払いが全然うまく行かなかったらしく、
より大変なことになった、正直吐きそうで、今後を本気で考えなければ。
これらの変なもやもやを抱えつつ、ハンバーグ工場の仕事を切り上げて
高速バスで佐世保に向かう。

さて、この演目を見る前、ある話し合いで「2次元の思考」と
「3次元の思考」というものが存在していて、
更にはこれらの「思考」を「土台」とした「文化」というものが存在している。

 故に、私達が生きている中での「出来事」という「データ」を
どう「受け取って」いるかの「違い」が
いろいろと厄介なことになっているのだ、という発見をしてしまった。

 今回のハコは昔、映画館だったところをライブハウス、というか
フリースペースにしていて、床に不思議な傾斜が付いている。
この空間にものすごくシンプル、というか
あまりにもシンプルすぎる、正方形と長方形の椅子、
真ん中に三角柱の骨組みだけの表演部。

 ここに「人形」のように女の人が3人、「止まって」居る。
なんていうか、「シンプル」と「無造作」が薄皮一枚で存在している、
とはこのことをいうのだろうか。

 このカンパニーの座組、というか、主な面々は
外面的には女性なのだが、それぞれの「内面的な性」が
微妙に「男性的」に振れている人と、「中性的」に振れている人、
そして微妙に「女性的」に振れている人、というように上手くバランスが
取れて、戯曲的にもこのバランスを巧みに使い「位置」と「役割」を
作ることができている、ということを感じているともう本編。

 ・・・「身体言語」というやつをきっちりと見せている。
見せているから、「ある場所」から目的地である
「ベルハウス」までの道のりから玄関のドアを開ける、という
一つの「手続き」あるいは「手順」の描写の細かさ、さらには
「手続き」や「手順」に込められている情報量が半端ない。

 なんていうか、普段の生活の「情報量」というものは
「縦×横、たまに×高さ」しかない、ここに「×奥行き」という
「情報」が入ってくると尋常ではない「情報量」によってもたらされる
「思考」が持つ「落差」が半端ない。

 半端ない「落差」に戸惑う女性、が板の上に存在していた。
これが「2次元」から「3次元」へと感覚が
引っ張りあげられる、ということか。
ある意味、ものすごくしんどいよな、というところに
「一週間泊まりこみでわたしの分身の訓練をしてね」と来た。

 ・・・「たにん」を「わたし」にする、なにか尋常じゃない。

 その尋常じゃないことを受け容れざるを得ない「人生の事情」が
あって、この事情を「日常」というムーブに移行すればするほど
わたしはいったいぜんたい何を望んでいたのか、
その「望んでいたもの」を手に入れることができなかった。
そういう「行き違い」によって「好意」は「悪意」へと変化して、
この悪意はウィルスのように広まり、侵され、壊れる。

 この一部始終を将棋でいうところの「感想戦」のような
「シアタータンツ」でこれでもかと見せつけてしまう。

 それを見ていると、いままで「望まれる人間」、
「望まれる人財」になろうとしてわたしはわたしを「急き立てて」いた。
そうしてしまう根源である「わたし」が持つ「弱さ」と「無所有」に
向きあえば向き合うほど、さらには現実に向きあえば向き合うほど
「わたし」は「わたし」という存在を否定してしまう。

 否定から生まれた「揺らぎ」と「頼りなさ」というものが
「望んでいたもの」を手に入れて、「人生のシナリオ」通りに
生きる、ということはもしかしたら「生きる」ではなく、
「わたし」というものを「ひけらかして」いるように思えるのだろう。

 その思いは空白となり、この薄暗いものを照らす道標という
「恋」にわたしをなくし、迷子になってしまった。
 
 迷子になったひとりはさんにんであり、さんにんはひとりだった。
よきにせよ、あしきにせよ、「せかいはわたし」であり「わたしはせかい」
・・・だから「ベルハウス」ではなく「ヘルハウス」だったわけね。
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