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鹿児島演劇見本市2014(4)

【鹿児島高校演劇部】

 ここは大きなハコに慣れているな、と。
四隅にきちんとセリフが入っているし、お話もこれまたえげつない。

 ある姉妹と男の人の「出会い」と「別れ」をギュッと詰め込んだ、
といえばものすごく「さわやか」な青春物語のいち場面と思わせて
しまいがちなのだが、実は一筋縄ではいかないところにまで
見手を引きずり込んでしまう。

 「いじめから逃げる」ために生まれた場所から遠く離れた。
姉は高校へ行く妹の身の回りの世話をし、あるスーパーで
働いて、その場所に男が高校新卒社員としてやってきた。
いろいろな困難があって、その困難を姉と一緒に解決することで
男は「少年」から「大人」になった。

 そういう役割をした人が何も言わずにいなくなるわけだから
すごく慌てて、ずっと「人生」までもマネジメントしてくれ、
と言いたくなるわな。

 なんか、隠しているよな、と思っていたら
姉が家庭のある男の人を好きになり、のめり込んで
結果、自殺未遂を起こし、そのことが理由で妹がいじめられ、
それから逃げるために遠くへ、妹が大学に行くんで
さらに遠くへ行くから、スーパーをやめなければいけない。

 こういう話を聞くと、芸工大の興行講座で平田オリザ氏が
よくネタにする「地方(田舎)」は「人生上のイレギュラー事」と
いうものに対して対処法、というか引き出し、というものが少なく、
「悪いうわさ」という一番良くない対処法で解決して、
当事者の居場所を潰してしまいがちだ、ということを思い出す。

 こうして、「根無し草」の人は生まれるのかもしれない。
正直、切ないし、怖いのです。
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