鹿児島演劇見本市(その二)
さて、各演目ごとの話を始める、という本題に入ろうか。
今年も2演目ごとに区切って話をしよう。
アクターズファクトリー鹿児島
去年、なかなかの出来を見せた「ワンダー3」のような
お話の続編で勝負をかける。
美味しくないどら焼き、家族なのに威嚇してる、
言葉は褒めているが、気持ちは褒めていない言葉、
微妙なセンスのお洋服。
それぞれの登場人物が突拍子な登場。
お話の流れが「地獄を見たあの日から・・・。」という感じで
なんとか前回を受けたくすぐりは効いている。
この展開を受けて場所は砂漠、どうも見えない敵に追われているようだ。
「疑心暗鬼が止まらない」空気はよく出ている。
ここにどこか頭のネジが一本どころか数本抜け落ちている
「マヌケぶり」というキャラクターが絡めばいい感じなのだが。
・・・うーん、どうも「小細工」というものに頼りすぎているなぁ。
演者のスケジュールの関係やなんだかんだ、というのはわかるねんけど。
「見えない敵との戦い」→「天下御免の向こう見ず、生き残る」
→「新しい、見えない敵に怯える」→「家族と言う名のワンダー3、再結成」
→「それゆけ、ワンダー3」という全体的な流れなんやけど、
20分ではどうも密度はスカスカ、精度もかなり厳しい。
というわけで、どういう物語だったか確認するために
本家の「ワンダー3」を改めて見返したいが、おやすみしている自分が。
・・・とすれば、一回「ワンダー3」から離れて、一昨年のような「ガーリーさ」を
全面的に押し出した短編の組み合わせ、というやり方もありだったのかなぁと。
劇団CLOVER
海はよ~海はよ~、と村木和夫の「おやじの海」が聞こえてきそうだ。
「伝説のマグロ」を追っかけている漁師の男が奥さんの出産に立ち会う為、
ある産婦人科にやってきて、なんだかんだと。
まあ、漁師という「お仕事」は半端な感覚ではできないわけで。
そういうことがテニスの松岡修造を彷彿とさせるムーブマイムで
表現はできている。
ここに、「望まれない妊娠」というものをしてしまった
若い女の人が絡んできて女の人の両親に「言い訳」をするお話が混ざり、
「演劇作品の中で、生活と言う名の演目を演じる」という「二重構造」を
仕掛けてみる趣。
この仕掛けが、「女一人で子供を産んで育てる」ということの
「大変さ」というか今の時代と社会状況のきつさ、というものを
うまく表現できていて、「沢山の愛」というものの重たさが
じわり、じわりと伝わってくる。
だからこそ、生まれてくる子供はどういう形であれ、大切にせにゃならんのですよ。
・・・うーん、漁師の奥さんの「出産」が大須賀洋幸(名前、間違えたら申し訳ない)の
「それはエノキダ!」にある苗字、名前は忘れたが「テキトー夫婦」の
「あっお腹痛くなった、食べ過ぎかな」で病院に行ったら実は子供ができていて
臨月で即出産、というエピソードを彷彿とさせる。
ここに次公演の「もっとほめて」を絡めてうまくまとめたな、という感じ。
またしても「お客さんをぐっと掴んで放さない」をしているが、
その姿勢を強固にするための方策を考えないと、「競争相手」は多いぞ。
今年も2演目ごとに区切って話をしよう。
アクターズファクトリー鹿児島
去年、なかなかの出来を見せた「ワンダー3」のような
お話の続編で勝負をかける。
美味しくないどら焼き、家族なのに威嚇してる、
言葉は褒めているが、気持ちは褒めていない言葉、
微妙なセンスのお洋服。
それぞれの登場人物が突拍子な登場。
お話の流れが「地獄を見たあの日から・・・。」という感じで
なんとか前回を受けたくすぐりは効いている。
この展開を受けて場所は砂漠、どうも見えない敵に追われているようだ。
「疑心暗鬼が止まらない」空気はよく出ている。
ここにどこか頭のネジが一本どころか数本抜け落ちている
「マヌケぶり」というキャラクターが絡めばいい感じなのだが。
・・・うーん、どうも「小細工」というものに頼りすぎているなぁ。
演者のスケジュールの関係やなんだかんだ、というのはわかるねんけど。
「見えない敵との戦い」→「天下御免の向こう見ず、生き残る」
→「新しい、見えない敵に怯える」→「家族と言う名のワンダー3、再結成」
→「それゆけ、ワンダー3」という全体的な流れなんやけど、
20分ではどうも密度はスカスカ、精度もかなり厳しい。
というわけで、どういう物語だったか確認するために
本家の「ワンダー3」を改めて見返したいが、おやすみしている自分が。
・・・とすれば、一回「ワンダー3」から離れて、一昨年のような「ガーリーさ」を
全面的に押し出した短編の組み合わせ、というやり方もありだったのかなぁと。
劇団CLOVER
海はよ~海はよ~、と村木和夫の「おやじの海」が聞こえてきそうだ。
「伝説のマグロ」を追っかけている漁師の男が奥さんの出産に立ち会う為、
ある産婦人科にやってきて、なんだかんだと。
まあ、漁師という「お仕事」は半端な感覚ではできないわけで。
そういうことがテニスの松岡修造を彷彿とさせるムーブマイムで
表現はできている。
ここに、「望まれない妊娠」というものをしてしまった
若い女の人が絡んできて女の人の両親に「言い訳」をするお話が混ざり、
「演劇作品の中で、生活と言う名の演目を演じる」という「二重構造」を
仕掛けてみる趣。
この仕掛けが、「女一人で子供を産んで育てる」ということの
「大変さ」というか今の時代と社会状況のきつさ、というものを
うまく表現できていて、「沢山の愛」というものの重たさが
じわり、じわりと伝わってくる。
だからこそ、生まれてくる子供はどういう形であれ、大切にせにゃならんのですよ。
・・・うーん、漁師の奥さんの「出産」が大須賀洋幸(名前、間違えたら申し訳ない)の
「それはエノキダ!」にある苗字、名前は忘れたが「テキトー夫婦」の
「あっお腹痛くなった、食べ過ぎかな」で病院に行ったら実は子供ができていて
臨月で即出産、というエピソードを彷彿とさせる。
ここに次公演の「もっとほめて」を絡めてうまくまとめたな、という感じ。
またしても「お客さんをぐっと掴んで放さない」をしているが、
その姿勢を強固にするための方策を考えないと、「競争相手」は多いぞ。
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