劇団Hit!Stage「CASE4-天使と悪魔ー」

「悲しき天使」は「悪魔」と同じ存在。

 それにしても、高速バスをめぐる「痴漢」事案はあまたある。
けれども、高速バス、特に夜行バスをめぐる「隣席トラブル」から
始まる傷害事件や殺人事件という事案はまったくもって聴かない。
というか、殺すか、殺されるかの状況になりやすいのに、
結果、殺しました、殺されましたという事にならない。
・・・新車1台をダメにした「巻き添えテロ」の事案は聴いたことがあるが。

 まあいい、とにかく早め、早めに佐世保へ移動、
道中、眠り込んでいるともう終点のバスセンター、時刻は9時少し前。
お金があれば上のホテル・レストランでバイキング食べて、動く。
けれども、現実は時間があってもお金がない。

 となれば、近くに競輪場があるからそこまで歩き、
開門まで正門でボーっとして、門が開くと今日は場外発売日だから
机と椅子のある有料席が無料で入ることができる。
そこで持っているお菓子を食べ、お茶を飲み、前日までの
まとめをやって、時間を潰してから会場へとゆっくり歩く。

 会場及び、中の表演空間は前回と同じ元映画館を
改造したライブスペース、そこに「人間そのもの」が
板の上に存在しているかのようなしつらえ、更に正面には
謎のタンスが「鎮座」している。

 客入れ音は「Those Were The Days」、日本語訳題は
「悲しき天使」のフランス語版、もしかしたらロシア語版が
耳に優しく、加えて切ない音圧と音量で流れてくるから、
日曜の昼下がり、しかも心と体が疲れきっている状況には
大変酷な環境だ。

 こういう酷な環境でも脳みそはフル回転していて、
佐世保という場所の空気は湿気のある南仏マルセイユ、
けれども信仰はロシア正教やらギリシア正教なんだよなぁ、
てなことをつらつらしながら考えている、そうでないと睡魔が。

 睡魔と闘いながら気がつくともう本編だよ。
ムーブマイムのベースとなるものも前回と同じく、
「女性性」を強めに出している「女性」と「男性性」を強めに出している
「女性」、ん、今回は「中性性」が強めに出ている「女性」はいないのか。

 狭い空間の二人芝居だから正面のタンスが開いた中には、
物語に必要な「小道具」が壁にかかって、待機スペースも兼ねる
「アイコンスタイル」の改良版。

 入れ替わり立ち代わり二人の女がいろんな立場をやって、見せる。
おまけに「現実」と「非現実」の2つが、マーブル模様のように
錯綜していて、「生きること」自体が壮大な「ゲーム」なのか、という
感覚に囚われてしまいそうな趣に仕上がっている。

 お話の基本構造は「子育て」をめぐるなんだかんだ。
「子育て」をめぐるなんだかんだにまで想いが立ちゆかねば
なぜ、佐世保という場所で2回も「子供による猟奇的な殺人事件」が
起こってしまったか、その理由がうまく理解できない。

 この「子育て」というものが「何らかの事情」で
うまくできなかった=「魂」を救うことができなかった、あるいは
救えなかった「記憶」を「携帯育成ゲーム」の中にインストールして
それをプレイしている。

 ・・・なるほど、わたしたちはわたし自身を救うことができず、
この「救えなかった」という現実が産み出す「記憶」というものに
人生そのものを翻弄させてしまっているのか。

 そうしてバラバラになってしまった「救えなかったわたし」の欠片を
次こそは、次こそはと何度でも、何度でも拾って、集めて、同じことを
続けている、その結果が「こうなったらいいな」というものが
「こうでなければならない」という怪物に化けて、気が付かないうちに
わたしたちは自らの手でこの怪物を育てていた。

 この怪物は育てば育つほどわたしたちのからだとこころ、
そして脳みそを支配していく。
ゆえに、すべての物や事、出来事に対して「恨み」や「つらみ」、
「嘆き」と「怒り」の感情、更には「他人様信仰」が芽生え、根付き、
行くところまで行って、「自己否定」、自分を殺すか、他人を殺すか。

 そこまでわかったらどう解決すればいいだろう?

 何らかの形で、長い期間降り積もって凝り固まった「負の感情」を
吐き出して、その後にまた「負の感情」が入り込まない手当てが
必要になってくるのかもしれない。

 その手当ての手段として「演劇」を始めとした「アート」を
「カウンセリング」的手法にまで持っていくやり方もアリだろうし、
自分はいままでそうしてやってきたことに加え、化学的療法や
「外部からの強すぎる刺激」を遮断することが必要。

 さて、その次どうするよ、というラストでお話は終わる。
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