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くうきプロジェクト実験シアター「わたしを女優にしてください」

「戯曲」と「女優」の掛け合わせによる「化学反応」。

 よこやまゆかりの「人生が抱える不如意」に対して「くそったれ」と
言わんばかりに「もがいて生きている」戯曲実演シリーズ第二弾。

 第一弾は「ガラ博」で「(一般的な文脈における)ちゃんとした」
女性の「可愛さ」というか「美しさ」とはなんぞや、というか、
これらに対して「くそったれ!!」と言ってみた。

 さて、今回の第二弾、何に対して「くそったれ!!」というのだろう?
 
 表演空間、怪獣のきぐるみとか、「公演」に関するいろいろな「もの」が
雑多に置いてあってところどころに「プロフェッショナルのプライド」が
それとなく隠されている。

 それにしても、ひがしますみの「あともう少しで、
アクションシーンもできる榮倉奈々」感が冒頭部からえげつなく出ている。
「もう少し」の理由にもなっているアトピーのお肌具合が
足、うまく隠せている、いい色目のスパッツ履かせているのかな、と
見れば、光の塩梅でうまく隠していただけだった。

 結局、あの「お肌具合」もひっくるめてみんな「素のわたし」だよ。
というところをうまく見せて本編に入る。

 この「素のわたし」に芽が出そうでなかなか出てこない、
それでも下を向かず、諦めず、前だけを見て戦い続け、
もがき続ける様子、このもがきと戦いの中で
「自分だけではどうにもならない不如意」というものを
感じつつ、我が身の不幸を恨むわけでなく、我が身に降りかかる
「不如意」に苛立ちながら、「わたしはどうしてここにいて、
演じるということで戦い続けているのだろう」ということを
自分がどう生きてきたか、というところに落としこんで見せている。

 恋をしたり、恋に裏切られたり、結果、一旦すべてを諦めて
故郷の家に帰ろうか、と考えるけれど、それでも自分を貫いて
やっと、というか、たまたま、というか「女の子らしい」ヒロインの役を
貰って、次に進むチャンスに繋がろうとしている。

 けれども、「女の子、というか女優」という「立ち位置」が
いままでのもがきや戦いを通して「似合わなく」なってしまった。
さらには自らを貫き通すための力となった「熱心なファン」というのが
実は、彼女の弟だった、というオチを見せられると・・・。

 なんかやられた、という感じだ。
というか、何度も見ていたい、見て見て、この感情に身を浸していたい。
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