ギンギラ太陽s「外食王オムレット」

シェイクスピアと福岡の融合。 

いままでのギンギラとはすべてが違う。
今までの屋台骨を支えてきたメンバーがほとんどいなくなって、
作劇の形、いろいろな態勢、編成を一度「壊して」、新しく組み替えた。

 今回から「当面」の座組は 一昨年の「漂流画祭」などのご縁で、
きららという熊本の劇団から池田さんと豊永さん、
劇団ぎゃ。のゆきえさんとみさか、
非売れ線系ビーナスの田坂さんを持ってきた。

 今回の座るポジション、座ってみると「スーパーマーケット三国志」のときと
ほとんど同じポジションだったことに気がつく。
あの頃は、出会ったばかりのオフィスの本田さんが隣にいて、
自分の後ろの列にはあんみつ姫の踊り子さんたち、賑やかだった。

 その頃や、「旧体制」でのギンギラとは今回は会場、客席の空気が違う。
天神の旧NHKのレストランの余興で演っていた頃から
福岡ドームビッグライフ、それから西鉄ホール、パルコ劇場を始めとした
全国とジャンプアップしたところを一緒に「歩いてきた」人たちの空気を見なかった。
なんて言うか、演劇初心者とギンギラ初心者、程よく演劇を知っている人々、
そういうのが程よく混ざっている空気。

 で、開演前の記念写真大会で「家電業界」のお話をひとしきりやりながら
記念写真やなにやらでファンサービスに徹するのは今まで通り。
というか、ぎゃ。のゆきえさんがedionのかぶりもの、
みさかがケーズデンキのかぶりものときたらサッカーJリーグ。
中でも田中マルクス闘莉王つながりじゃねーかと。

 いや、彼がプロとしてのキャリアを始めたのが広島で、
・・・あ、あの頃はマツダが経営主体で、
DEODEO(=edion)が経営に乗り出す前だったか。
そういえば大分でトリニータとのプレマッチがあって、
その試合の広島、「釣男が穴」と言う状態だったのを見て、
ケーズデンキがスポンサーの水戸に移って場数踏んで
今に至るんだよな、なんてことを思い出す。
おまけに、ゆきえさんにサンフレッチェのゲームシャツ着せて
翌日の大一番、ホーム仙台戦にいい景気付けさせたかった。

 がだ、一度幕が開くと今までとは違う「ガチの演劇」をやっている。
まずは「ほっともっと」対「ほっかほっか亭」の軽い剣劇から。
このシーンの座組が秀逸。
「ほっともっと」側に福岡の演者を持ってきて、
「ほっかほっか亭」側には熊本の演者を持ってきてる。
・・・ムネトさん、うまいよ。

 いままでは客席前のほうが「客いじりゾーン」と言う形で
劇中、そのゾーンに座っているお客さんとコミュニケーションを取っていた。
今回はそういうのが全く無く、きららの「身体言語」の美しさ、
ぎゃ。のハリウッド的なエンターテインメント、というそれぞれの
持ち味を生かして「外食産業」のお話をシェイクスピアの
「ハムレット」というお話を使い、知っている人にとって
ぎりぎりのアレンジを効かせて表現してる。

 ここに福岡の人間ならよく使う「ロイヤルホスト」や
「ウエスト」というファミレスやら「マクドナルド」と「ドムドムバーガー」という
ハンバーガーチェーン、コンビニは「大人の事情」で
「ローソン」しか出せなかったが、
これらの企業の性格や持ち味という「引っかかりどころ」が多数揃えられていて
見る人それぞれの「物語」と混ざり合わせて、「化学変化」が起こっている。

 そういえば、じぶんは「ハンバーガー」というやつを日常的に食べ始めたのが
「ドムドムバーガー」だったんだよな、四條畷にいた頃、
マクドナルドは少し離れた「住道」やうめだの「阪神百貨店地下フードコート」でしか
食べられない「ごちそう」だった。
それが何より証拠にはハンバーガーが一個210円もした。
今のようにバリューセットというものもないわけで。
めったに食べられないからバンズというパンも一般には売っていない。
・・・食パンを丸くくり抜いて焼いて、「イシイのハンバーグ」を
挟んで、「ハンバーガー」として食べていたこともあった。

 そういう時に片町線四條畷駅すぐ近くにドムドムバーガーができた。
ハンバーガーがそこにある生活が始まった。
そのあと、ドムドムバーガーから踏切よりのところにマクドナルドができて
質、量ともにすごすぎるプロモーションが始まった。
ポテトSサイズ無料券だとか、毎週日曜ごとのゲーム大会
(ストロベリーサンデーつき)、キッチン見学、カラオケ大会、
あの手この手でといった塩梅。
・・・そこにはたくさんの恥ずかしい思い出が。

 こういったことがあって、親の都合で大阪を離れ、福岡に来て、
最初の外食がウエストの焼肉、それからウエストのうどん、
ネギや天カス入れまくりが嬉しかったわけで。
ロイヤルホストのアメリカンステーキというビフテキに
チリコンカンが乗っかった奴もうまかった。

 そういう「物語」がこの場所にいたひとりひとりがそれぞれ持っていて、
板の上で起こっている物語と重なり合って、いろいろなものやことが
起こり始めていく瞬間を見てしまった。
そうして生まれた、ものすごいエネルギーが満ち満ちていた空間だったことは、
すべてが終わったあとの、万雷の拍手が証明していたのかもしれない。

 「オムレット国」がびっくりドンキーに思えたのは
演劇を始めた時、自分がびっくりドンキーの
セントラルキッチンで働き始めて、そこで学んだこと、
感じたことそのものがその場所にあったからだろう。
あのセントラルキッチンで学んだことが
今のわたしの生活と演劇という「道具」を支えている。

 元からのメンバーがいないのは
寂しいかもしれないが、それぞれが
それぞれの課題を携えていろんな場所でたたかっている、
当面はそれをじっと見守るしかない。
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