演劇ユニットそめごころ「反復する、イクツカノ時間と、交わる、イクツモノ時間の中で、僕等にできる、イクツカノこと。」

「演劇」と「日常」の反復運動。

 去年10月のハムプロは「財布をなくした、というか落とした」という
理由で、去年、12月のこふく劇場は「心身の疲労」で、
2度も松山行きをキャンセルしてしまった。
・・・3度キャンセルしたら「次」はない。

 そういう状況で旗揚げ以前より野田秀樹、特に「野田地図」の
「身体言語」及び「身体感覚」を携えて、福岡で立ち位置を
確保しつつある劇団がひょんなところから松山登場。

 松山、という街はシアターねこができる以前から
「コンテンポラリー・ダンス」というものがすごく盛んで、
そういう「前提」を持ったところ。
野田地図も「エッグ」で振り付けにコンテンポラリー・ダンスの名手を
迎えたように、結構「親和性」が高い、という発見。
このふたつが組み合ってどういう「化学変化」が起こるのか?

 そんなことを深々とする冬の空気の下、考える。

 考えながら、我らが愛媛FC、ことしも「キャンプ」という
「長期拘束・長期合宿」をやらず、「日常」を積み重ねて
シーズンに臨む模様、との知らせを受ける。

 「長期拘束・長期合宿」の強みって一体何なんだ?
「演劇時空の旅」のことも有り、更に考えてみることにしよう。

 まずは、「一体感」(らしき)ものを作ることができる、
あとなんだ、長いシーズンの肝、「遠征」の「予行演習」という形で
個々人の「メンタルの強弱」、「対応力の強弱」を見極める事ができる。
・・・これだけか。

 「強み」もあれば、「弱み」もある。
まずは、シーズン最大の肝、「試合から日常」、「日常から試合」が
うまく作れない、ということ。

 「日常から試合」があるから「浮いたり、沈んだり」ということが
わかるのであって、「浮いたり、沈んだり」ということに対処する
「処方箋」がうまく書けないことが多々ある。

 「処方箋」が書けないからどこで「締めて」、どこで「緩める」か
その「勘所」がわからない、わからないからどうしても「やりすぎる」、
「やりすぎて」、心身に「トラブル」を抱えてシーズンに入る。

 ・・・その結果、どうなったか、わかるよね?

 ということで結論を演劇に落としこむ。
「演劇時空の旅」は永山さん、という「コンディショニングの達人」が
演出家を務めていたからこそ、「長期拘束・長期合宿」で
作品を成熟させることができた。

 けれども、たいていの演劇は「作品から日常」、
「日常から作品」のリズムを反復させることによって、
作品と座組を成熟させなければいけないのかもしれない。

 「演劇」、もしくは「サッカー」のない日常から「心と身体」を
「起こして」、段々と「演劇」、もしくは「サッカー」のある日常へと
心と身体を整えていく、そして「試合から日常」、「日常から試合」、
「日常から作品」、「作品から日常」、というリズムを作るから、
「ベンチマーク」が明確となり、出来、不出来がはっきりとわかる。

 そんなことを考えていたら表演空間に入る準備が整い、
そろそろと中に入っていくことにしよう。

 さて、今回は奥行きのある場所の特性を活かした
「八百屋舞台」、そこに「だだっ広い黒板」を仕掛けた趣。
・・・「だだっ広い黒板」、といえばずっと前の「演劇引力広島」初演の
「ガラパゴスパコス」をふと思い出し、思い出しながら今、この場所で
展開している「舞台裏・開演前」のドタバタを見ている。

 開演前のドタバタを「敢えて」、見せているのか、
それとも「初めての場所」で「自分の」演劇を見せるが故の
「神経質」なのか、「演出席」はそのまま、表演部の「黒板」、
チョークで書いた「消しあと」もそのまま、「影アナ」の確認まで。

 え、これ、もう「演劇」は始まっているのか?
「演劇」と「日常」、「嘘」と「本当」、「過去」と「未来」、
あとその他諸々が混ざって何とも言えない時間と空気が
いつの間にか漏れだした「本編」が始まる。

 基本たる「生き違い・すれ違い・勘違い」は押さえていながらも、
「見る」と「聴く(聞く)」、「白」と「黒」、「善」と「悪」という
「人間として、基本的に持っている矛盾」を「あさま山荘事件」と
「ベルリンの壁崩壊」という「生きる、死ぬ」と「革命・反革命」、
更には「共産主義」と「自由主義」の混淆を孕んだ「出来事」に
荒削りながらも落とし込んでいる。

 物語の全体はサン=サーンスの「月光」が流れてはいるが、
自分の脳味噌の中では椎名林檎の「NIPPON」という曲、
更に言えば「あの世へ持って行くさ、至上の人生、至上の絶景」という
ワンフレーズが妙にぐるぐるしやがる。

 ある意味、「絶望」を見せながら「希望」も提示する、というところに
野田秀樹でありながら、野田秀樹ではない。
ある意味、野田秀樹より「社会・時代」の際どいところすれすれを
攻めていく「姿勢」を見せて、再び幕が上がろうとしている。
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