熊本ポペンク企画プレゼンツ

ままならないのが「人生」、ままならないのも「人生」。

 久しぶりの熊本、dengeki以来の早川倉庫。
今回は2階ではなく、dengekiと同じ1階のコンクリ土間に
少しだけシンプルな表演空間を作っている。

 少しだけシンプルだから、dengekiの時にはわかりにくかった
下手奥からセンターにかけての微妙な「傾き」というか
「傾斜」がはっきりと見える。

 ・・・みきてぃにあえるかな、と思っていたら
なんか、土曜日から北海道に行っていて云々、
ああ、こっちも札幌演劇やらわれらが愛媛の札幌遠征行きたいのに
現実はままならない、まあ、ままならないのが人生か。

 まあ、今回いくことになったのも、去年夏のクリンク本公演、
間の悪いことに野球と重なって、間に合うかどうか逡巡した末に
行けない、というか行かないことを選び、そういうことがあると
これまた「次」はない。

 今回はラグビー・トップリーグ入れ替え戦がレベ5であって、
入れ替え戦前の「チャレンジ戦」はJRFU管轄じゃないから
例のタダ券は使えない、今回は管轄だから使える、
また、ヘスケスを見に行くか、と思っていたら、この演目に重なる。
次キャンセルしたら以後、みることが難しくなるわけで。
となれば行くしかない、いろんな意味で身動き取れないのはなぁ。

【大帝ポペ】
 「居場所」のなさ、というものをこの場にたどり着く前、
つらつらと考える。

 最近、わたしに「受容」という能力を持っている。
ということがわかって、さらに、わたしの「問題」や、「性分」、
そして「障害」というものに「名前」をつけることができた。
そうなると、「対応」のやり方がかなり違っている。
かつてはそうできなかったから「居場所」がなかったのか。

 というか、「受容」ができる「世界」にいる人と
「受容」ができない、「拒絶」しかできない世界にいる人の
ふたつに分かれていて、それぞれの多さ少なさで
「居場所」があるのか、ないのか、に別れるのかもしれない。

 更に言えば、わたしは誰かに「人生」を邪魔されているわけで、
また、わたしはだれかの「人生」を邪魔している。

 こういうお話を「桜塚やっくん」というひとりの芸人の
半分実話、半分伝聞に井上ゴムの持つ「変態性」や「狂い」を
加えてみてみると非常にえげつない、戦慄を覚えるほどえげつない。

 人って、生きていればいるほど「しくじり」というものを
これでもか、というくらい抱えすぎて、「受容」ができる世界にいる
人間はそのしくじりを折りに触れてじわじわと思い出す。
そして、改めて「思い出す」ことによって、ふのわるか、
いたたまれない感情が沸き起こり、どうしようもなくなる。

 けれども、「受容」というものができなければ、
人間が生きている間に感じたすべてのしくじりから
「逃げる」、というかしくじり、というものごと自体から
「逃げられて」しまう。

 そういう「素質」を持った、人間があらゆることから「逃げて」
流れ着く「場所」と自らが覚悟を決めて向かう「場所」、
この2つの対比、そして熊本、ひいては九州演劇業界で
「先を行くもの」に対する「リスペクト」の気持ちを込めながらも見せる
世界は「怖くて、重い」ダークサイド。

 こういう「ダークサイド」にたったひとり存在すれば、
人は簡単に「死」を選ぶのだ。

目の前にある「ダークサイド」に向き合うことが
「生きる」ということかもしれないけれど。
がだ、最後の最後で本当に信じている人、
そのものが突然現れて「生きる」ことを取り戻すことも、ある。
・・・お前はどっちだ?

 「えげつない」お話を70分間、ひとりで「持たせる」技量はさすが。
INDEPENDENTという一人芝居の祭典に持っていきたいところだが、
規定の時間に削り込もうにもどないしようもできない。
まずは話だけ、持っていくか。
 
【with a clink 】
 こんどは、程よい関係。
といいたいけれど、「二人の女性、しかも親友」が
「ひとりの男を半ば取り合う」というライトな「恋愛泥々系」は
当方、きっちり読んだ、聞いたことはないが「パフに会えたら」で
多少、免疫、というものはできている。

 で、前々回のdengekiでなぜ、クリンクはタイトルをとれず、に
終わってしまったのか、どうすれば上に上がれるのか、という
「問い」を残したが、今回、その「問い」に対して、
福岡「非売れ」の「歌謡劇場」と熊本「きらら」の「見立て」を
自らの「スタイル」に受け入れようとしたことに、
ひとつの「解」を見いだした模様。

 お話は、ざっくり言えば、二人の「女の一生」やねん。
で、それぞれの「人生曲線」というものの中に一人の男がいた。
これを世の中は「三角関係」といい、ある意味、暴力的で
ある意味、悲劇的な成り行きを好む傾向がある。

 そう、クリンクの「音楽的色調」になっている、山下久美子も
布袋寅泰と今井美樹、その三角関係の入口でできた曲が
「愛してたなんて今更」、この曲がずっと自分の心の中で鳴っている。
ここに、実際、板の上でかかっている田坂さんのオリジナル楽曲による
「ミュージカル」ではない、「歌謡劇場」が不思議なくらい反響して、
「暴力的・悲劇的」ではない、「デリカシー」を持った、程よい距離の
「付き合い」での「三角関係」もありなんだな。

 さらに、こふくの浜砂さんが「やさしさはやりようによっては
優柔不断という毒に化ける」を地で行く情けなさ、というか
たくさんの色んな感情を表現している。

 こうして醸しだされた「空気」に「見立て」によって作られた
豊穣の空間が加われば、結局は「人生とは自転車レースの
スタート前、パレード・ランからレースが始まり・・・」の
繰り返しじゃねーか、まあ、これから始まるのがノーマルステージか、
山岳ステージかわからないが、ただひとつ言えることは
タイムトライアルレースではない、ということ。

 こういうふうに、「人間の一生」を異なった切り口で見せる。
そうしていると「共通点」と「相違点」がよく見えてくる。
おまけにわたしの過去、周りで起こった出来事すらも
「こういう意図」だったのか、と驚きまで生まれる。

 ・・・ままならない「人生」もええもんやね。
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