大野城「円」演劇祭3日目 昼セッション

一回限りじゃもったいない。
 
 ・・・一度、心を緩めると、どっと来るな。

 少し疲れた感じで空間を眺めると「立体」として
「立っている長方形の枠」がある意味
「テレビ」のフレーム(外枠)に見えてしまい、
その中に「内蔵」されている円形の表演部が
ブラウン管の(古いなぁ、液晶ディスプレイなら、なんと言えばいいのだ?)
奥に映る「何か」を「わたしの視座」で「自由自在」に動かして、
わたしなりの「見方」や「意味」を作っていく。

 「見る」ということは、そういうことなのかもしれない。
24時間演劇に浸かって、半ば疲弊した頭でじんわりと考える。

劇団PA!ZOO!!

 ここを見るのは、本当に久しぶりだ。
「きれいなおねえさん」が「プロフェッショナルの舞台裏」という「場所」を
利用して「演劇で遊び倒してやる」というところがこの劇団の持ち味。

 今回の「プロフェッショナルの舞台裏」はレコーディングスタジオ、
それも、スタジオの「収録室」ではなく、「収録前控室」で繰り広げられる
なんだかんだ、というか、ドタバタに右往左往する様子。

 ジャズ・スキャットの「スタジオ・アーティスト」を主な生業とする
3人姉妹、一番下の妹が一度離れてひとりでなんとかしようとしたけれど、
「スタジオ・アーティスト」と「ステージ・アーティスト」の違いに苦しみ、
また二人のもとに戻り、初めての仕事、煮詰まりまくった末の休憩時間。

 「変わらない」方がいいのか、「変えていった」方がいいのか、
やいのやいの言うから、また、下の妹が何処かへ逃亡したじゃないか。
30分だけ時間をください、と言っては見たが、なかなか解決しない。

 解決しないから歌を歌う、その歌のハーモニーがすごく良い。
そうこうしているうちに下の妹が帰ってきてもうひと煽りの混乱が。

 ・・・結局のところ、プロフェッショナルはどこかしら「変えて」いかなければ、
「闘争」という「日常」を生き延びることができないのだ。
そこのところがよくわからず、「このままでも大丈夫・・・かな」という
曖昧な「自信」というか「プライド」が変化の邪魔をする。

 そこにステージ・アーティストがやってきて、曖昧な自信や、
プライドを突き崩し、ひと踏ん張りして「変化」をし始める。
・・・オチはサxエさんかよ!
歌のハーモニー、演劇のハーモニー、それぞれが細部に宿っているから
面白すぎる、がだ、床、汚しすぎ。

14+

 ・・・十分、背中を見てほしい、というわけですね。
基本線は「行き違い・すれ違い・勘違い」というものを
いろんなシチュエーションで見せ、徐々に物語の負荷を
ストレスフルに上げていって、気がつけば月面移住。

 別の角度では「居眠り」から「夢遊病」という塩梅で
こんこんと眠り続ける少女、そして月には降るはずのない
雨、欠けたものを埋めて、散り散りになった感覚。

 男と女の番(つがい)、異人種・異文化混合、そして分裂、分散。

 ・・・「ノアの箱舟」を演劇の文脈で、しかもコンテンポラリーに
スピードや空間の使い方を調整してみると「新しい何か」になるのだな。

 この演劇祭、一回限りじゃもったいない。
資金面が問題なら「クラウド・ファンディング」という
「飛び道具」を使ってもいいし、兎に角5シーズンは続けたいよなぁ。
この5シーズンの間に広島やら四国方面、九州全土からの
「挑戦者」も出てきてくれたらなおよし。
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