劇団シアターホリック「樺沢家の三人姉妹」

「人間の業」をエンターテイメントで見せる。

 大野城まどかぴあから西鉄電車春日原駅まで歩き、
もたもたしすぎていると先の急行電車に乗り遅れ、
次の普通で大橋まで行き、あとの急行電車に乗り換えて
天神、結局、天神では美味しい食べ物がなく、
バスターミナルの中にあるローソンでなんか買って、
小倉港行きの高速バスに乗る。

 道中、いろんなことがあったけれど、なんとか
松山行きの船に無事乗り、お風呂に入り、ビールを飲んで
横になって、ウトウトしていたらもう松山。

 7時まで船の中でダラダラ時間をやり過ごし、
観光港から高浜の駅まで海を見ながらゆっくり歩く。
本当に瀬戸内の海はいい景色だ。

 本当は高浜の駅で1500円のいよてつフリーパスを買うのだが、
今回は諸々あって、金が無い、故に、松山市までの切符を買い
珍しい車両でゴトゴト松山市駅まで運ばれ、降りると、福岡からの
夜行高速バスがちょうど着いて、乗客を降ろしていたところ。

 うーん、どうなんだ、自分、そんなことを感じつつ、
銀天町から大街道まで歩いて、マクドナルドで飯を食い、
どうしようか、自己ミーティングを始める。
ニンスタまで行くバス、往復は出せない、というか出ない。
けれども、愛媛の地元開幕戦を蹴って、予定どうり
昼にシアターねこへ行っても、正直なんだかなぁになるわけで。

 時計を見たら、朝の8時半、兎に角、片道は歩き通してみる。
・・・休憩入れて、なんだかんだして結局3時間で着いたぞ。
ご飯食べて、ぼーっとして、開幕戦名物の餅まきに参加して、
スタンドに上がり、取った餅を食べながら開始までのひとときを過ごし、
気持ち悪い試合をなんとか引き分けに持ち込んで、急いでバスに乗って
大街道で降りてシアターねこまでたどり着き、なんとか公演に間に合う。

 さて、今回は「カラマーゾフの兄弟」byドフトエフスキーという
名作を現代風、かつガーリースタイルに「仕立て直す」趣向。

 この「仕立て直し」、著作権上は大丈夫なのかな?と
いらない心配をしてみる、演劇時空の旅「三文オペラ」をめぐる
どうのこうのがあったので、余計に気になる。

この件、北九州の軍師さんが分析した資料からみても、
どこか「黒い香り」が漂う感じがするのです。
・・・二束三文で「パブリック・ドメイン」を買い叩き、
その「権利」を高く売りつける「ブローカー」やら「エージェント」などの
有象無象の存在に翻弄されている我々、という構図なんだよなぁ。
最近、そういう手合がよく目立つ。

 どろどろした出来事とその対策をどうすりゃいいかしばし思案していると、
ジェイムス・ブラウンのようなファンクで開演前の前説をぶちかます。
爆発するかのようなファンクで客席を十分に温めたらもう本編だ。

 ある田舎にひとりの「少女」が「赤と白」の混ざった、
セーラー服、靴は白い、ピンクのかばん一つで都会からやってきた。
・・・彼女が物語の案内役であり、狂言回しとなる、樺沢家の末娘。

 この末娘の目から見た「欲」と「金」にまみれた非常に「生臭いお話」を
上の娘と真ん中の娘、そして母との「複雑なのだが、単純」という「家族」関係、
「樺沢家」とその使用人親子(実子ではない親子)との「主従」関係、
「樺沢家」と「菩提寺」との「不思議な関係」、
そして「男」と「女」ののっぴきならない「関係」および「三角関係」。

 全部の「関係」に共通する「何か」は「欲」と「金」。
「欲」と「金」にまみれているから着ている服は「赤く」、
履いている靴は「黒い」。

 そういう状況で非常に「人間臭く」、更に言えば「非常に生臭い」、
「許す、許さない」や、「善と悪」までもがぐちゃぐちゃのめちゃめちゃに
混ざり合った「物語」が板の上で繰り広げられ、
ここに「隠し味」としてファンク、ラップ、
おまけにコンテンポラリーダンスまで加えてみれば、
「生臭いお話」がいつの間にか「極上のエンターテイメント」に
化けてしまっている。

 「極上のエンターテイメント」の中で、ひとりの
純粋な「少女」であった末娘が「強欲の紅」を挿されることによって、
セーラー服から赤一色のワンピース、黒いヒールに化けるさまが最高。

 人間、という弱き存在が強がって、「欲」と「金」を弄んでいたら
気がつけば、のっぴきならない状況になり、その状況を誰かに押し付けて、
知らぬ存ぜぬを決め込もうとするが、「強欲の報い」はてきめんにやってくる。
・・・気がつけば、その場所に誰もいない。
 
 やっている演劇の特性が違う故に、断言を避けるが、
四国にも万能グローブガラパゴスダイナモスクラスの可能性を
秘めた劇団がここにいる、という発見。

 もし、この戯曲を万能グローブガラパゴスダイナモスが演るとしたら、
エンターテイメントにあえてしないで、「ガチの演劇」の文脈を使った
「コメディ」としてやるのだろうな、と思わず考えていた。
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