劇団あおきりみかん「パラドックスジャーニー」

人生での一番厄介な長い、長い、旅の途中。

結論、松山から寄り道して見た甲斐があった。

松山でシアホリ見る、というところまでは道筋ができた。
問題はその後、どうするか?

そのまま福岡に帰っても芸がない、
というか、つまらないし、大阪に寄って阪神戦でも、と思うが
お金が心もとない、ましてや・・・と思ったところに
一枚のハガキがやってきた。

今度、名古屋などであおきり、新作やるよ、
前作、行く予定でキャンセルしたろ?
あ、今回、「行かない」はナシでおねがいします。
なんてそこの親分の直筆で書かれていたら
「集合」が掛かったも同然だ。

「集合」が掛かったら、なにはなくとも行かねばならぬ。
というわけで、大慌てで日程を確認したらちょうど良い塩梅で
ぴったりとハマってしまうではないか。

松山からちょうどいい時間帯で名古屋までの夜行バスがあり、
帰り、福岡までの夜行バスは時間帯がちと早いが、
広島行きだったらちょうどいい時間帯、そしてこないだの遠征で
やり残したことがあって、それを片付けるには良い塩梅。

そういう日程を組んで、実行してみたが、現実は甘くない。
松山の演劇、終演時間が遅く、シアターねこから道後温泉まで
上一万の交差点まで一本で行ける道がどこなのか夜なのでわからず、
変な道筋をウロウロ歩き、道後温泉にたどり着いたら、
足湯も、本館も、椿の湯も時間切れ、大人しくベンチで待つ。

そうこうしているとバスがやってきて、奥のターンテーブルで
一回転してやっと乗ることができる。
あとは目をつぶっているとじわじわと眠くなり、外が見えないから
気がつくともう名古屋、サウナの割引券をもらい、お風呂に入って、
ご飯食べて、ゆっくりしつつ、レポートを書くともう出る時間。
もう一回お風呂に入り、外に出て、まずは伏見に向かって
納屋橋通りを歩く。

そして、御園座はもう取り壊されて改築中だ、というのに
通りの名前は御園通り、通りの終点より先まで歩いていると、
ハコがあるらしい、文具屋がやっている雑居ビルにたどり着く。

・・・ここでいいのだろうか、と考えつつ、
帰りの高速バスのりばまで一本で歩けるか、試してみたが
どうも難しいかも、ちょうど良い塩梅にスルガ銀行があったので
小銭をおろして帰りの地下鉄代は確保した。

あとはコンビニで食事をしながらレポートを書き、
街の様子をウロウロしながら見ている。
日本の現状知るなら、海外行け、とか言うけれど、
名古屋に行って、街の様子を見れば、それでいいのかも。
東京はなんかおとなしすぎる、大阪、福岡はアジア人が多すぎる、
広島はアカデミックな多国籍、名古屋は「本当」の多国籍。

・・・名古屋の地下鉄の案内は日本語、英語、中国語、
ハングルに加えてスペイン語とポルトガル語。
で、ハコのある雑居ビルに住んでいる住人の殆どが
外国人、色んな色の、いろんな言葉を話す人々が
雑多に混ざって、生きている。
これが現実、なのかな。

そういうことを感じつつ、いろいろムカつくことをしのぎながら
ハコの中に入ると黒一色に、回りに棒がぐるりと立っていて
客入れ音も何もないガチの「演劇空間」ができていた。

この演劇空間を見て考えた。
もしかしたら、私たちは何らかの「檻」に「囲われて」、
生きているのかも知れない。
そして、人が「考える」という「作業」における「檻」というものが
「パラドックス(矛盾)」というものなのだろう。

・・・わたしの現状を見てみればあまりにも「不自由」が多すぎる。
なのにわたしたちは常に「自由だ、自由だ」と言っている。
その時点からもう「パラドックス(矛盾)」は生まれているのだ。

これらの事柄を物語の題材として、のっけからフィジカルが高く、
物語とその題材に対して的確なムーブマイムで演者が
「表現」してしまうと、その「表現」の一つ一つが思想的・思考的、
肉体的、あるいは社会的な「檻」から演者自身、あるいは見手を
「解放」する「作業」と化してしまう。

更に、この作業は上下も左右も関係ない空間で
時間の枠も超えた「同時並行的に起こる現実」として
見せている、見せているから、この場に「矛盾ではない」ものが
たった一つだけ存在していることをそれとなく見せている。

・・・それは「愛」というものだった。
けれども、「愛」を「表現」する段階で若干の「パラドックス(矛盾)」が
存在し、この「パラドックス(矛盾)」を「調整」して届ける。
そういうふうに見ると「パラドックス(矛盾)」というものは
人間自らが生きている上で生じさせている「癖」であり、
その「癖」に「向き合う」ことを「一つの旅」として
見せていたのかもしれない。

だからこそ、旅の終わりに「無」から「有」が立ち上がったのか!!
・・・私達の同じ旅はまだまだ続くけれど。
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