(劇)池田商会「末枝の沙果」

迷わず行けよ、いけばわかるさ。

瀧猫亭お得意の「隠された歴史」を丁寧に掘り下げる
NHK大河ドラマよりも良い仕事、西鉄ホールに初御目見得。
ホールの大きさを活かした横一面にズドン、と一発
田中一村の描く、ある意味「爽やか」な南国の「鍛冶屋」という
表演空間が展開されている。

そういえば、こういう「歴史もの」は大博多ホールでやっていて、
時間が恐ろしくかかるものをあの椅子で見るからひどく疲れて仕方がない。
この不安が西鉄ホールの安心できる椅子のおかげでなんとかなりそうだ。

今回は「鉄砲伝来」という出来事が起こった後、「純国産」の鉄砲が
できるまでの出来事とそれにくっついてくる葛藤。
これらを手塚治虫、それも晩年の「アドルフに告ぐ」から
未完の「ネオ・ファウスト」以後のテイストを加えて見せてきた。
そのせいなのか、恐ろしいほどテンポがいい。

テンポが良いからある刀鍛冶が「火縄銃」という当時の
「最先端技術」を見て、元から持ち合わせていた「ものづくり」の魂を
揺さぶられる、けれども「銃」というものが「銃」足り得るために
必要な「物凄いエネルギーを一点に集中させる仕掛け」を
作ることが出来ず、失敗して自らも、周りも傷つけてしまった。

それでも「ものづくり」というもの自体が「楽しい」ものだから
「ものづくり」にのめり込んでしまう、知らなくていいことをうっかり
「知って」しまったがゆえに「危険な道」をずんずん進むかのように。

まるで「禁断の木の実」を食べてしまった人類のように。

そして日本が元から大切にしてきた「木の文化」では
馴染みのなかった「雄ネジと雌ネジ」をどう作るか、という
「鉄の文化」を受け容れることで国産の鉄砲が生まれ、
ラストの展開に繋がるわけだったのか!!

兎に角、進むしかないのだ、進まないとわからないこともある。
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