演劇集団非常口「チャチャトゥールの穴」

人生は「こんにちわ」と「さようなら」の繰り返し、とは言うものの。

どこかしら、「そうなんだよな」と言いたいけれど、
言えないもどかしさをずっと抱えている。

この演目を見学する前に、今後のことについて
状況を進める仕事をして、ほんとうは西鉄電車で
久留米シティプラザに向かう計画をしていたのだが、
不思議に足が向かないので、JRで久留米に向かう。

・・・歩いてシティプラザに向かうのがいいけれど、
途中の変な空気に巻き込まれて殺意を抱くことがしんどいので
お金はかかるが、バスに乗って向かうことにする。

この新しい施設、2月に久留米で特別競輪があった時、
4月と8月に筑後でのホークス2軍戦を見た時、それぞれ前を
通りながら飲みに行っていたわけで。

そういう「行きやすい」場所に大きいホールと中くらいの演劇劇場、
おまけにどうとでもできる「小劇場」があって、野外ステージとして
ちゃんとしたバトンがある場所もある。

北九州はリバーウォークに北九州芸術劇場がある。
そして砂津の旧小倉松山フェリー乗り場にあたらしい
フットボールスタジアムが建つ。
バックスタンドは海とギリギリであるが
故に、さいたま市大宮795スタジアム並の
薄さだが、メインとゴール裏は恐ろしくいい。

その中間の福岡市はどないやねん?
うるさい方々の声を聞きすぎて、気がつけば
「興業に不適な街である」という烙印を押されてしまった感がある。

そして「ただ家と会社を往復し、余暇は買い物と外食」しか許されない、
「生きるだけ・生存するだけの街」でしか存在価値がなくなるのかな。
さらに言えば「通過するだけの街」に・・・。

ヤフオクドームもなんか中途半端な立地と設備、
レベ5ももうすぐラグビーW杯に備えて20年間手を入れていない
客席関係をなんとかしなければいけないのに・・・。
ああ、腹が立つ、と屋台演劇を見ながら思い、話してた。

気がつくともうドアの開く時間だ。
上に上がって入ると、驚いた。
東京の「坐・高円寺」という劇場をギュッと圧縮した、
そしてウッディな感じをメタリックにして、ブラックボックス化した趣。

この「趣」に「晩夏のサーカス」というどこか物悲しい表演空間を
立ち上げ、今までの非常口はどこかしこに地元たる
鹿児島県伊佐の空気、土の匂いが残っていた。

そして、物語の芯へ見手を連れて行く「高度の上げ方」が
九州新幹線新水俣駅からバスに乗り、じわじわと川を眺めながら
高度を上げていくと、そこには、という上げ方だったのが、
今回はわたしの知り得ない何処かの空気と土の匂い。

さらには、高度を上げるのではなく、4月の熊本地震のように
揺さぶって、揺さぶって、揺さぶって、ズドンと地の底に落とす。

落とした先には今まで生きてきた場所と同じだけど、
どこか違う「ヨハテ」というパラレルワールド。

このパラレルワールドで「終末論」や「信仰」をベースにした
「こんにちは」と「さようなら」のお話を繰り広げ、戦争というか、
テロによって「死」という「世界の崩れる瞬間」を見せつける。
爆発テロって、熱で溶けるように死んじゃうのか!!

周囲は「世界の崩れる瞬間」と同時に「死」という形で
「新しい世界」へと向かっていった。
けれども、あなたは「崩れたあとの世界」に「生きよ」と投げ出される。

投げ出されることがどんなに怖くて、しんどいことなのに、
崩れたまま、「基本的人権」というものを剥ぎ取られ、「生存権」まで
さらには「わたしはわたしのままでいい」ということまで禁じられる。
しかし、「被養護者」と言うかたちで、名前ではなく番号、
外部との交通は厳しく制限、という形で「ただ生きること」だけは認められる。

・・・これ、れっきとした「差別」やないですか。
と言うか、ドア一枚隔て、エスカレーターを降りてまたドアを抜けた場所で、
「現実に起こっていること」をぶち込むとしょうじき、戦慄が走る。

この戦慄からくる混沌をこれでもか、と見せられて、
一番最後に「希望」の尻尾を掴んだら、いろんなことを考えてしまう。

役者の層、といい戯曲といい、このカンパニー、「外」と言うか
「アウェイ」を意識し始めている、一つ上の段に上がったのかもしれない。
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