劇団Hall Brothes「中央区今泉」

「非凡」はいつしか「平凡」に化け、
気が付かないうちに「不平不満」へと化けてしまう。

 ああ、おさけのみたい。

 つい一週間前まで、四国善通寺のハイ・パフォーマンス・マネジメントの
トレーニングをやり、今回は外国からのコンテンポラリーダンスカンパニーと
なんだかんだする中で「閉じたクリエイション」と「開いたクリエイション」の
境界線と言うものを考えてしまう。

 ・・・おれらって、中途半端に開いていて、中途半端に閉じている。
ほんとうの意味で「苦しみ、あがいている部分」は「閉じた」感じでやらないと
その苦しんだ成果を診てもらうために「開いた」感じで、
その両方のメリハリをどうつけるか、そこが問題なんだな。

 さて、この演目、去年の初演時も行くことになっていた、というか、
広島方面にチラシのバラマキ屋稼業までして、
結局はメンタル絶不調を理由にして見に行かず、
いったいぜんたいどうするんだ?

 そういう状況も「やりたくないこと」をすっぱりやめて、
わたしにとって必要なことだけやるようにしたら少しだけ解決した。
・・・言うべきことは誤解を恐れず言い、なるべく議論はふっかけない。
もう少し「言葉で相手を殺す」ことができりゃ、もっといいのだが。

 そんなことを考えつつ、天神で用事を済ませ、東区の千早へ。
今回は「なみきスクエア」という、いままでかしいかえん近くにあった
ホールと図書館、あとなんだかんだを引越しさせて、改良した場所。
この塩梅だったら大橋ら近辺の数年後も(以下略。

 今回はホールであるかなぁと思いつつ、隣の大きい「練習場」で、
ということを知り、なんだかんだして中に入ってみると・・・・

 驚いた。
日本、というか福岡にこういうぎっちりとした空間のつくりが
できるなんて、そしてこんなことを思い出す。

 10何年か前、劇団四季が「サンセット大通り」というミュージカルの
日本語版をやりたい、どうしたら良いか、という話し合いの中で
空間のボリュームを4階建ての建物を4軒分、廻り盆に、という
オーダーがあって、そういうことができる場所とお金がない、ということで
劇団四季は諦めて、というお話を。

 てか、現実に存在する「中央区今泉」のいち断片を丁寧に切り取って
限られたスペースの上に「デザイン」として起こすと、
ものすごくエグい作りになる。
・・・これが10数年の「舞台芸術」における進歩と進化、なのかもしれない。

 3階建ての構造、一番低い地べたのところにバーと別棟でオフィス。
その上が蕎麦屋・・・と見せかけて割烹風の居酒屋、少し入り組んだところに
イケてるか、どうかわからない美容室、別棟にはアジア雑貨屋。
一番上にはおしゃれなのかどうかわからないカフェ。

 こういう場所で見せるお話は、
何者かになりたい、何者かになれるだろうか、何者かになれるかも、
そして、何者かになることを諦めた、という、いろんな、そしてたくさんの人間物語。

 なぜ、人は人の大勢いるところに多大なる「期待」を抱きたくなるのか?
この答えは「何者かになりたい」から、なる可能性を求めて人の大勢いるところに向かう。
更に乱暴な形でいうと「平凡」は退屈だから「非凡」になりたい、ただそれだけ。

 本当は、「生きている」だけで幸せなのに、幸せじゃない、と
欲張って、いろんなものやことを手に入れようとしている、
手に入れようとしてうまく行かなかったから諦めてそこそこで
満足しようとしている、あるいは落とし所を見つけて次に進もうとする。

 様々な物語が「恋愛」と「結婚」というものをアタッチメントとして使いながら
色んな方向に「繋いで」いく、この塩梅が物語に「血」を通わせ、
「生き物」へと変化させている。

 ・・・このカンパニーは一つ上の段にたどり着いた。
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