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九州大学大橋キャンパス演劇部第37回定期公演  「わが星」

「等身大」の「わが星」

 「わが星」という演目を今回入れて、3回違った演出と空間の使い方、空気の使い方でみた。
最初は元版のままごと(だったかな?)を北九州で。
 これは「オリジナル」と呼ぶにふさわしい、開演から終演までの決められた時間を
「現世」から完全に「隔離」してしまうほどびっちりと暗闇と静寂を作り上げて、その中で
「ものがたり」と「せかい」を伝えきった。

 つぎは熊本の雨傘屋というところが、昔繊維問屋(の生活空間)だったところの
アートスペース@熊本河原町で。
このときは逆に開演から終演まで「現世」と「ものがたり・せかい」の境界線がすごく曖昧で、
「大人」の「起きて、飯食って、仕事して、飯食って、好きなことして、飯食って、寝る」の
繰り返しのリズムが効いていた。

 さて、今回の芸工大版、空間の狭さをお得意の「映像」と「演劇」の融合でカバーしているから、
「天」の視座と「人」の視座として「ものがたり」と「せかい」を設定して、
「人生」と「縁のめぐり合わせ」という「人」の「ものがたり」を「宇宙(コスモス)=天」の
「せかい」として伝えきっている。

 からだの動きや、立って、居て、振る舞っている様子は元版のように
ガチのコンテンポラリーダンスでもない、雨傘屋のようにガチの演劇でもない、
「自分たちの技量内でやれることをやる」ことが徹底されていたから
どこか曖昧だけれど、等身大の「生きている」という感覚が濃く、濃く、伝わっている。

 だからこそ、公演途中、お客さんを入れちゃいけないタイミングで入れてしまったことが残念だ。
この演目は圧を徐々に高めて、最後の最後で爆発させることが肝だから。
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Author:itumo25254you
演劇を見て、感じて考えて書いていきます。
ひとつの言葉が次につながるきっかけになりますように。

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