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コトリ会議「全部あったかいものは」

「大事なこと」だから、数回続けて言う。

 金曜日の夜、20時開始って、なんかドキドキする。
というか、昼過ぎまでにやることをやって、18時半に家を出て、
世間は仕事終わって、という流れを逆行しながらぽんプラザに向かう。

 落ち着いているのか、いないのか、よくわからないうちにドアが開いて
物語の空間に放り込まれると、兎に角驚いた!

 ぽんプラザの空間、客席をしまいこんだ平土間に表演部ギリギリまで
客席を「引き寄せて」、観手に「見切り」や「死角」を感じさせない作りが斬新。

 表演部には8畳の畳の間に毛布とかばん類と雑誌、真ん中にテーブル。
テーブルの上にはヘッドホンと何か。

 空間の把握作業をしていると、いつの間にか前説が始まり、携帯電話の電源を
落としていないことに気が付き、電源を落とすと、もう物語だ。

 ・・・食品の工場で働いたことのある人間からみて、異物混入防止のため、
外部からの「持ち込み」という行為には神経を尖らせている。
がだ、休憩室に同業他社の商品は持ち込んじゃいけない、なんて言われなかった。

 もしかして、飲料水メーカーの工場って、同業他社の商品は持ち込んじゃいけないのか?
という疑問を抱えたまま、畳の上にペットボトルのフタが。

 どうやらこの工場では最近、愉快犯か何か、よくわからないがこのペットボトルの蓋が
もとで工場のラインが止まる、壊れる、という事故・事件が起こり、夜勤の始業前に
警察が来て捜査という名の犯人探し、というか、濡れ衣着せという行為が始まる。

 最初は犯人探し・濡れ衣着せという出来事から、「工場・会社」という
集団の中で起こっている「バイト・パートと正社員」、「妻と愛人」、「見えない社内恋愛」、
「真面目と不真面目」、「健常者と(精神・発達)障害者」、そして事故の「加害者と被害者」、
更に「生と死」という隔たりの有りすぎるがゆえの「わかりあえなさ」を「リアルすぎる会話」で
「7時間」の間に「8畳の休憩室」で起きた出来事を「70分」に圧縮してみせた。

 ・・・自分の悪い癖なのかもしれないが、「自分が初めて踏み込む人間関係」で
「わたし」を話そうとするとこの演目のように「大事なことだから、数回続けて同じ内容」を話して、
「私は、果たしてここにいていいのだろうか」てなことを思ったりもする。

 この「繰り返し」が強調された冒頭部では「自分も外から見たらこういうウザさがあるのか」と
思っていたら、段々と個々人が生活の中で抱えている苦しみをじわじわと見ていけば行くほど
この会社・工場が変な働かせ方、法律違反スレスレの待遇(一日6時間以上働かせたら
健康保険と厚生年金はバイトでも会社は加入させなきゃいけない!!)が事態を招き、
会社の荒れが働くひとの荒れを招き、事故、事件は起こるべくして起きた。

 そして、いつものように朝が来る。

 松田聖子の「赤いスイートピー」という曲、初めてしっかり聞いたが、
物語の状況というバイアスかもしれないけれど「不倫」を「アイドルの文脈」に
翻訳すると、こうなっちゃうのか!
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itumo25254you

Author:itumo25254you
演劇を見て、感じて考えて書いていきます。
ひとつの言葉が次につながるきっかけになりますように。

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