謎のモダン館 「あめのふるまち」

             わたしたちはいったいなにを「祈る」?

アクセル踏みっぱなしで得体の知れない独占欲の爆発、
これを時間や時代を超えて、しまいには虚実まで突き抜けた。
怖くて不思議な「そうび」を身に着けた。
「一皮むける」とは、このことなのだろうか?
白濱さんの「ますらをぶり」で夢の遊眠社・野田秀樹の
「ことばあそび」を今までやってきた。
今回はふみさんの「たおやめぶり」という新たな「そうび」を
使って「ことばあそび」を仕掛けてきた趣。

 というか、この場所にたどり着くまで、妙なとげとげしさを
振りまき、そして、感じてしまってところで、ヒーリング系の
客入れ音にかなり安堵する。
この安堵感を抱えて、さらに生死の感覚をほどよく出して物語が始まる。

 よくやらかしてしまいがちな「雨」と「飴」という同音異義語から
「心の渇き」と「喉の渇き」をどう癒していくか、という広がりが根っこにあって、
たまたま訪れたとある村に対する違和感、というものがあって、
この違和感を解消するために「演劇」という道具を使い、
その道具が知らない間に見せる不思議な世界の広がり。

 その場所にはかつて目が見えないが、
よい言葉を「紡ぐ」ことができる男がいた。
この紡いだ言葉を文字に起こすために雇った女の子が
それはそれは美しく、この美しさに嫉妬した男の妻が女の子を殺し、
井戸、じゃなかった、穴の中に捨ててしまった、という
ある意味、「白雪姫」に「珍妃暗殺」を程よく混ぜたお話を
宮城道雄のことやら太陰暦から太陽暦に移り変わる
なんだかんだをスパイスに加えて、「演劇」というやり方で
謎を解き明かしてしまった。

 結局、「奪われる」ことが怖かったが故に道を踏み外した。
道を踏み外してしまうと、どうも先が見えなくなるし、
喉も、心もいつの間にか渇いて、どうしようもなくなる。
「迷い」というものがそうさせているのだが。
これらの「迷い」という「乾き」と「霧」を解決するため、
「成仏しないといけない」という「祈り」がそこにはあって、
というか演劇という「行為」はもしかしたら「祈り」そのものなのだろう。
だから、時間は回りまわってあの旅の一座になったのかもしれない。

 不思議な感覚を抱える、とはこういうことか。
スポンサーサイト
プロフィール

itumo25254you

Author:itumo25254you
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR