集団:歩行訓練「不変の価値」

お金を稼ぐって、なんなんだろう?お金を使うって、なんなんだろう?


 ・・・元銀行、という空間をうまく生かしやがる。
というか、前の年のちょうど同じ時期、この演目の初演を福岡で見た。
ちょうどVillage80%というカンパニーといわゆる「対バン」形式の演劇という形で。
その時はうまくお話に入れなかったな、うん。
どうしてうまく入れなかったのかなともろもろごとを思い出していると
ロビー近くで「お金のやり取り」という「演劇」が始まっていたことに気がつく。

 そのやり取りを耳で追いながら、まず「商品」ってなんなんだろう?
というか「もの」だよね。
 大体、ものというものはそれ「単独」で存在するならば、自ら動くことができない。
「こと」と「ひと」が「もの」に介在・介入しなければ「価値」と言う形で自らを表出させることができない。
その作業の「プロセス」がじつは「商品」というものなのだろう。

 この前提を携えて「演劇」を一度解体してみよう。
解体してみたら驚いた、改めて驚いた。

 演劇という「商品」が今、ここにある。
私たちはこの商品に「入場料」という対価を支払い、「参加」することができる。
いま、ここに参加するため、支払ったお金が2000円。
それがフルハウス60人で1ステージあたり12万円、これが3つで36万。
ここから必要諸経費を差し引かなければいけないわけで。
場所代、設備使用料はえだフェスの絡みで無料、としても現地までの移動におおよそ3万、
テクニカルサポートに8万、宿とメシ代で5万、広報経費として6万、記録経費として5千円、
輸送経費に3万5千円、舞台経費に2万3千円、音響、映像経費に3万5千円。
差っ引きに差っ引かれて一人頭に直すと1500円なり。
残り500円が「利益」というか、「物語」に「参加」するための「参加料」だったのか。

 「傍観者」としてこの物語を感じたいのならば、この500円を「ネコババ」しても悪くはない。

 しかし、これから「演劇」という「商品」をどう「提供」するのか、を見ていくわけで。
そこに携わっている人々の心の声がじわじわと聞こえてくるともっと聞いてみたい、
さらに知りたい、となればこの500円をネコババできるわけがなく、
物語に参加する=参加料を支払うタイミングを伺っている。

 この行動を入口にして「演劇」というものから「経済活動」の本質へと
じわりじわりと進み行き、労働とそこについてくる収入、そして支出の関係性、
さらには「経済活動」が時代によってどう移り変わりが進んだか、というところまで見えてきた。
 これが「お金から社会を見る」感覚、というものなのか。

 サッカーのJリーグもこういった形で「試合」という「商品」を提供していて、
違い、といえば集まるヒトも、扱うお金も桁違いに多い、ということ。
扱うものや事が多すぎて、質や量にばらつきが目立つと「クラブライセンス」という
形で「管理」しなければ大変なことになってしまう。

 こういったことを考えつつ、ひと通り経済と時代を見たあと、
街に出て500円でなにができるか、500円でなにをやったかという
「現実」を見たことで「社会」を立体的に深く見ることができて、
演劇やサッカーはだんだんと「社会」に必要とされてはいるが、さらに求められるには
いろいろとやらなければならないことが多いな、と言う見後感。
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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