unit96文字 「14歳の国」

「内面的」演劇と「外面的」演劇。


 どうして、この「物語」に「怒り」を通り越して、「破壊的」な感情を示した
「ヒト」、もしくは「存在」がいたのか、「あのとき」のわたしは
正直、わからなかった。

 この戯曲を数年前、「爆走蝸牛(現14+)」というところがアレンジして
公演を打った時、個々人の「感じたこと」の違いがもとで大変なことになった。

 テキストレジーの問題なのか、はたまた戯曲とその背後にある
「社会問題」との付き合い方に問題があるのか、色んな要素を考えてみた。
もしかしたら、わたしの言葉にも問題があったのかもしれない、ということまで
思い込んでしまって、悪い意味で「疑心暗鬼」が止まらなくなり、
半ば心を閉ざした感じになってしまった。
この状態を立て直してすこしずつ何かを取り戻し始めたのがここ数ヶ月。

 で、この戯曲をアレンジ無しのガチで演る、ということを何処かで知って
ちょうどいい塩梅に日程も空いている、よし行こう。

 さて、14+は不思議な時間、不思議な空間に迷い込んだかのような
表演空間で、ものすごく無造作、ものすごくドライ、そして言いようのない恐怖感。
自分はちょうどその時ハンバーグ工場の仕事がえらくハードで、肉体的にも、
精神的にも疲弊していたようで、ぽんプラザへの移動途中に
近くのネットカフェで「シャワー休憩」を取らなければいけなかったせいか
余計に「歪み」というものを感じた。

 今回の96文字版はオーソドックスに教室の作り、戯曲のト書きにほぼ忠実。
客席と表演空間を隔てる「結界」として本物の「鉄の鎖」を使っていることに
とてつもない「重量感」と半端ない「重圧感」を感じてしまう。
無造作でもないし、ふつーの湿り気、恐怖感、というものもあまり感じない。
自分も精神的にも、肉体的にも疲弊感、というやつがあの頃よりは薄れている。


 日常の生活でそれぞれが持っている「気に障る言葉」を無意識、
または意識(意図)的に周囲の他者に「ぶつける」というやり取りが
いらいらを誘発して、ところどころで「戦闘態勢」に突入する。
その流れを14+は「歪み」で見せて、96文字は「重さ」として見せたのかな。

 この「歪み」と「重さ」、という違いがもしかしたら、
「内面的」と「外面的」の違いにつながっているのかもしれない。
戯曲自体があの「酒鬼薔薇事件」を下敷きに書かれているせいか、
もしくは「閉塞感」というものを的確に写しているせいか、
言葉一つ一つの破壊力が半端ないから余計に感じる。

 14+は「内面的」な歪みを見せているから、空間自体に
「大したことはない」が充満してはいるのだが、 ところどころに
「危険」が潜んでいて、「狂気の中」で今日私たちは生きている、
故に「狂気」というものから生き延びていくためには
正気を保って生きていかなくてはならないというメッセージを貰った。

 逆に96文字版は「外面的」な重さだから、
空間自体に「自意識過剰」が充満している。
「自意識」というものと格闘しようとして、
結果どうしようもなくなるところまで見せた。
故に「あの出来事」は起こるべくして起きたのから、仕方ない。
というメッセージを貰った。

見比べて、落としこむことができて、「あのこと」の本質がまとまった。



 ・・・正直、なにが「自意識過剰」というのか、未だにわからない。
すべての感情、特に「マイナスの感情」をこれでもか、と
所構わずぶつける人がいて、そういった人に対して
「わたしは鏡」というふうに「ミラー・ゲーム」を仕掛けてしまう悪い癖が
もしかしたら「自意識過剰」というものなのかもしれない。

 さらには、無視のやり方が分からず、ミラー・ゲームを仕掛けたままだから、
自らの自意識過剰を鏡を通してみた相手はさらに逆上して、「態度が悪い」とか
「人生そのものが悪い、お前みたいに落ちぶれたくはない」とか
「演劇」とは関係のない所やことでさらに負の感情をぶつけてくる。

 わたしも、「認められたい、もっと称賛がほしい、ついでにお金も、地位も欲しい」
という鬱屈が潜んでいて、
その鬱屈から生み出された「自意識過剰」というものをすべてを得て、持っている人を
鏡にしてミラー・ゲームをやらかしていたのだろう。
さらに、やらかしているのが問題なのに、問題を棚上げして誰も信じられず、
自分すらも信じられないように自分で自分をわからないように追い込んでいるから
質が悪い、始末に負えない。
・・・その状態を「他人様じゃねぇか」と一刀両断することを
教えてもらうことがなければ今頃、どうなっていたことか、正直、怖い。
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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