ピロシキマン 「場末感観。」

飲んでいないのに、脳みそが二日酔い。

 さんざん飲んだくれて、うっかり足を踏み入れてしまった
飲み屋特有のぐだぐだとした空気だよ。
なんていうか、恐ろしいくらい粘っこくて、
これが絡みついたら言われるがままに座って、
おてふきもらって、一口目を飲まなければ解放されないあの倦怠感。
・・・こりゃ、やばい、と思って早々に退散できたら正気が残っているとも言うが。

 がだ、身も心も淀んでいて、「飲まなきゃ、やってられない」状態になると
つい、ふらふらと入り、1セットで切り上げて、また他の店へと「河岸」を変えに行く。
だんだんと気持ち悪くなって寝床に帰り着くが、便器と友達にならなければ
うまく眠れない、眠れないから起きられない、起きても朝ごはんがうまく食べられない。
お金もなくなるし、色んな物もなくなってしまう。

 それなのに、どうして行くのだろう?
・・・なんていうか、わたしたちは皆「さみしがりや」にできている、としか言えない。
わたし以外の「異なった感覚」を持った存在とコミュニケーションを取ることを
楽しんでいたのかもしれない。

 こういう男と女のうだうだとしている関係が進んで、というか
高まっていくといつの間にか「帰ってください」ということを言えなくなり、
相手は「関係性」に甘えていい塩梅で切り上げて帰ることをしなくなって
気がつけばこの場所を「我が家の居間」にいるように振舞ってしまう。
 
 よそから来た者にとっては厄介で気味の悪い空間だよな、これ。
そんな空間にこれまた北の方の漁村から都会に「人探し」に
やってきた方々がわけわからないし、クドいことをやらかして
ただでさえ尋常でない空間が揺さぶられてある意味、フリーダム。

 フリーダムなんだけれど、哲学的なんだよな。
ある意味「単純」である意味「複雑」、この2つが時と場合で
グニグニと混ざっている、という状況。
この状況を「そうじゃない」と思い込まなければ、やっていられない時もある。

 けれども、その思い込みが長く続けば続くほど
自分がいつの間にかなくなって、正直自分という現状と
現状下での存在が嫌になる時があるわけで。

 その嫌になった状況から何とかしたいがどうしたら良いかわからない、
ただひとつわかっていることは「知らなくていいこと」は存在する。
このわかっていることを頼りに次に進もうと思わせる見後感。
スポンサーサイト

テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

itumo25254you

Author:itumo25254you
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR