Wet Blanket 「たすけて青春ピンチヒッター2」

多種多様、おまけに多彩なメロディ・ライン。

それにしても、今年の演劇大学に行けなかったことが
結構なダメージになっていたようだ。
最初の演出家トークと交流会に参加する、という方向性が
結果、変な違和感、というものを抱えてしまっている。
全日程通して沢山の人と「出して、受けて」というものをやらないと
「わたし」というものが良きにせよ、悪しきにせよ、でけへんな。

そんなイライラ、というか、やりきれなさを抱えながら
久しぶりにぽんプラザホールへ向かう。

 ハコのなかに入ると空間のつくりがいつものWBと違う。
強いて言えばギンギラ太陽の作り、これだったらぽんプラザホールの
座席の組み方ではうまくいかないな、一度平土間にして椅子おかないと
マイシロを十分確保して安全に出来ないよな。

 客入れ音も一捻り効いてやがる。
特に曲順、追えば追うほど、物語を見て感じれば感じるほど
「このタイミングで、この客入れ音を使ったのか」と
分かる人には分かる作りにしているよ。

 そんなことを考えているといつか見たアフロなんとかの「ライカンスロープ」を
彷彿とさせる導入部、陰陽師の力を使い、災いを封じて「
ひとつをふたつ」にする物語のち現代の高校へと空気が変わる。
今の若者はすごいなぁ、修学旅行出発前にも朝練で一汗だもんな。

 そんなさわやかな空気を揺り動かすかのように
悪の工作員が女子の着ているものを狙う。
これを見てやいやいやいと正義の味方登場。
 この感じ、「永井豪とダイナミックプロ」風味じゃないか。
工作員の「変態さん」具合や、ピンチヒッターの変身具合、戻り具合までも。
隠し味は「昭和アホ草紙あかぬけ一番!」だよ、驚いた。

修学旅行につきもののアウェイ感(いい意味での)がもたらす恋愛模様があり、
ここに「文化侵略」という世相をそれなりに反映したネタが挟まって、
ある意味、今の社会そのものをライトに風刺しているところに
石森章太郎、八手三郎のヒーロー・スーパー戦隊が物語の肝になっている。
・・・しかもすごいところは「秘密戦隊ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」という
初期のスーパー戦隊ものは使わず、「バトルフィーバーJ」と「デンジマン」、
「太陽戦隊サンバルカン」から昭和終わりまでのやつはすっ飛ばし、
平成のスーパー戦隊シリーズの要素はフルコンプリート。

 巨大化して、ロボットが出てきてロボットが変身して、合体して、
さらには複数体ロボットが出てきて、中盤以降にプレミアムキャラを投入して、
複数体ロボットやマシンを合体させて・・・となんかえげつないことになっている。

こういうお金がかかりそうなえげつなさを若者らしくチープに
歌って踊って、アクションして、駆けずり回って、
少し物足りないがお色気も、シモネタも、まあとにかく何でもありだ。
ついでに「まつりのあとの寂しさ」までもきちんと織り込んでいる。

 おまけに最後のボスキャラが「やられる」ところは
浦沢直樹の「プルートゥ」という「鉄腕アトム」をオマージュした
漫画の一番最後の最後を意識した作りじゃないか。

 いろいろな意味で工夫あふれるエンターテインメントだよ。

 そういえば、劇団ぎゃ。は親富孝通りの「あんみつ姫」というところで
エンターテインメントを「鍛えた」事があった。
今度はWet Blanketが中洲の旧福岡東映の場所にあるキャバクラ「バロン」の
ステージを使って、この「たすけて青春ピンチヒッター」シリーズを
「大人向け」に再編成してエンターテインメントを
「鍛える」時がやってきたかもしれない。
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